私に自沈願望はありませんから
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聞き覚えのない島国である以上、深海棲艦の勢力圏内にある国だと思うよね。下手したら深海棲艦の棲地になっていると思われても仕方ない気がする。
ってことは、私はこれから流浪艦ってことになるのかな?C.E.艦娘浪漫譚 るろうかんタケミカズチが始まりそう。帰る基地が無いから、補給とかは海上でボーキサイトを如何にか手に入れないといけなくなっちゃうよ。
「じゃあ、どうするの?このままじゃ建御雷さん(?)、所属不明艦で補給や修理も受けられなくなっちゃうわよ!?」
「恩を仇で返すとは正にこのこと」
「他人事の様に言ってるんじゃないわよ、響!」
「雷。私は事実を口にしただけ。だから、行動の推奨はしてない」
「あ、当たり前なのです!」
「暁さん達、落ち着いて下さい。……あの、建御雷さん(?)。建御雷さん(?)さえ良ければ、榛名達の鎮守府に所属しませんか?
榛名達の鎮守府に所属してしまったら、建御雷さん(?)の国が発見され、所属していた基地の無事が確認されても戻れなくなってしまいます。
ですが、現時点で建御雷さん(?)の国・基地の安否や周辺海域の状態が判明していない以上、所属不明艦認定をされて孤立無援状態で海上を彷徨い続けるよりいいと思います」
「所属不明な以上、補給や修理を鎮守府から受けられなくなるのは当然ですね。でも、私は現時点で既に所属不明艦。そんな私を現場の判断で勝手に受け入れるとか言って問題ないの?」
「榛名達は建御雷さん(?)に命を救われた御恩があります。そのことを話せば、提督や他の艦娘の方達も理解してくれます。榛名は提督や仲間の皆さんのことを信じていますから」
「………そう。なら、あなた達の鎮守府に身を置かせて貰おうかな」
流石の私もたった1人、孤立無援で海を漂い続ける度胸は無い。海上での資材遭遇率も高くはないだろうし、そう考えたら確実に資材を補給できる所に所属するのが良いに決まってる。
そんな訳で、割とあっさりと彼女達の鎮守府に所属すると決めた訳なんだけど、流石にこの場で返答が来るとは思っていなかったのか、彼女達は全員が驚いた顔をしていた。
「ほ、本当にいいんですか?別にすぐに決める必要はないですよ?元々所属されていた国・基地に戻られるなら止めはしませんし、その場合は今回限りということになりますが、恩返しに榛名達の鎮守府で資材を補給して貰えるよう提督を説得することもできるんですが……」
「流石にたった1人でいつ深海棲艦に遭遇するか分からない海を彷徨い続ける気はありません。私に自沈願望はありませんから。それに艦船時代の私に乗艦していた総司令官が最低な人だったので、オーブにもあまり未練がありませんし」
この世界にオーブが存在していたとして総司令官がカガリなら良いけど、ユウナやウナトなら最低
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