12レーティングゲーム
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…、もう私は仲間が傷つくところなんて見たくないの……」
後を振り返る。
リアス様はボロボロになったイッセーの顔に涙を落しながらゆっくりと呟いた。
「ありがとう、朱乃、小猫、アーシア、イッセー……、ヤマト。甲斐ない私のために、よく頑張ってくれたわ」
そっと、イッセーの頭をなでたあと、ライザーに言った。
「私の負けよ。投了
(リザイン)
します」
なん、だと……!!?
俺は激情に身を任せリアス様の胸倉に掴み引き寄せた。
「リアス様のために皆がボロボロになりながら戦ったのに! なんで最後まで戦おうとしない!? なぜ投了
(リザイン)
を選んだ!? 俺がまだ残っているだろう!?」
リアス様は目を合わせず、涙を流しながら言う。
「あなたまで……、あなたまで傷ついて欲しくなかったの……」
「くっ……!!」
手を離す。
このままじゃ済ませないっ!
このまま終わらせて溜まるかっ!!
「リアス様、あなたは間違っている。いまはそれを反省してください」
俺はリアス様の耳元で呟くとばっと身を翻し、ライザーを睨んだ。
「なんだ? もう俺の勝ちは確定してるんだ。今さらお前が何をしてこようと、どうにもならないぜ?」
薄ら笑いを浮かべながら呟くライザーに言う。
「このままじゃ、終わらせない」
そう言い残して、俺はリアス様の負けを告げるアナウンスと共に、その場から消えた……。
続く
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