12レーティングゲーム
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い魔王を作ったと説明する。
「サーゼクス・ルシファー―――。『 紅髪の魔王
(クリムゾン・サタン)
』、それが部長のお兄さまであり、最強の魔王だよ」
木場がキメ顔でイッセーに説明した。
あははは……、マジですか。
「どうしたの? ヤマト?」
リアス様が顔を近づけてきた。
「いえ、まさかリアス様が魔王の妹とは思いませんでしたので」
「そうなの?」
部長が首をかしげた。
「そろそろ時間です。皆さま、魔法陣のほうへ」
グレイフィアに促され、俺たちは魔法陣へと集結する。
「なお、一度あちらへ移動しますと終了するまで魔法陣での転移は不可能となります」
グレイフィアの説明が終わると同時に魔法陣の紋様がグレモリーから違うものへと変化し、光り出した。
◆
魔法陣の光が収まると、目の前にはいつもの部室。
おそらく戦闘用の空間なのだろう、俺の知覚から丁度駒王学園の敷地までしか世界が存在していない事が確認できた。
『皆さま。このたびグレモリー家、フェニックス家の「レーティングゲーム」の審査員
(アービター)
を担うことになりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでごさいます。我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアスさまとライザーさまのご意見を参考にし、リアスさまが通う人間界の学び舎「駒王学園」のレプリカを異空間にご用意いたしました』
レプリカの異空間と聞いてイッセーが驚きながら部室やここが本物の駒王学園でない事の証明である真っ白な空を見ていた。
『両陣営、移転された先が「本陣」でございます。リアスさまの本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室。ライザーさまの「本陣」は新校舎の生徒会室。「兵士
ポーン
」の方は「プロモーション」する際、相手の「本陣」の周囲まで赴いてください』
『兵士』の特性、敵陣地に攻め込む際は一時的に、騎士、女王など王以外の駒に変身し、駒の特性を使用できる『プロモーション』だ。
まあ、俺には必要はない能力だが、まだ基礎力が低く、倍加の神器をもつイッセーなら『プロモーション』で変化した駒特性しだいで能力が上がるので、リアス様がどうイッセーを動かすかに期待だな。
「全員、この通信機を耳につけてください」
朱乃さんがイヤホンマイクタイプの無線機を配る。
それを耳につけながらリアス様が言う。
「戦場ではこれで味方同士やり取りするわ」
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』
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