第四十三話
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う言う事をしておかないと今回使っても誰かに何か言われかねないし。
「・・・さて、と。この感じなら俺は予定通りに動けばいいんだよな?」
「ええ、そうして頂戴。試合のない時間は裏方として働いて」
「了解しました、生徒会長」
そう言いながら、本部内の札を保管している場所に向かう。
「とりあえず、予選でどれくらいの札を消費した?」
「そうね・・・一応、想定の範囲内で収まったわ。新人戦の混戦の予選が全員をスタジアムに乗せて、規定の人数になるまでひたすら・・・と言うものだったから、結構使ったんだけど」
「何それ超楽しそう」
こっちなんて、あんな地味極まりなく、つまらないものだったというのに・・・
全員参加なんて、そんなの・・・
「俺だったら、そこで全員倒すんだけどなぁ・・・」
「・・・そうなった場合、どういう形になるのかしら・・・」
ちょっと興味はある。一人ずつ倒していったら途中でとめられるだろうから、一気に一撃で俺以外を倒せば・・・
うん、いけるな。
「何にしても、そこまで問題があるレベルで使ったわけじゃないんだな」
「ええ。強いて言うなら土気の札が少し不足しているけれど、制作班の人たちに言ってあるから明日以降には影響しないわ」
「とはいえ、もうちょい全体的に欲しいかな。相手によってはより多くの札が必要になってくることもあるだろうし、術によっては消費量が多いこともあるからな」
とはいえ、奥義を使うやつらの中には札を一切使わないこともあるんだし、杞憂かもしれないけど。
「寺西くんの使う術の中にも、そういうのが?」
「ああ。予選で使ったやつも、一度に五行符を全種類使う。他にも一度に札を二十枚消費するような燃費の悪いのだってあるしな」
あの辺の術は、使うかどうか・・・傲慢と色欲、憤怒はまず使わないだろうけど、暴食なんかは使うかもしれない。
「まあ、何にしても制作班が頑張ってくれればよほど不足することはないだろうし、最悪俺みたいな暇な時間が多いやつが制作側に回ればいい話だ。何とかなるだろ」
「そう、ね。そう考えましょう」
この場では言わなかったが、予選を一つも突破できなかったやつもそちらに回らせればどうにかなるだろう。三年生なんかは結構落ち込んでるのかもしれないが、さっさと立ち直ってそちらに回らせないとな。
あれだけ優勝させたいと思っていたんだ。割と早い段階で立ち直ってくれることだろう。そうでなければ、そんな奴はいない方がいい。
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