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道を外した陰陽師
第四十二話
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と、慣れてきてしまっている自分は・・・

「そういえば、席組みは自分の種目がない間はどうするんだ?一種目だけしか参加できない以上、かなり暇になると思うのだが・・・」
「そう、ですね・・・たとえば、次は席組みの人との試合なら、封印を解いたり精神統一をしたりして、出来る限り勝てる可能性をあげる・・・んですかね?」
「まあ、そうなるだろう。私はそれ以外の時間、他の選手の武器の調節に回す予定だ。・・・呪具の整備ができればいいのだが、どうにも自分用にカスタマイズした物しかできない」
「あ、えっと・・・私は皆の憑き物とのリンクを強めたりも、しま、す・・・。鈴女さんは、呪具の整備もする、って言ってました・・・」

 ・・・星御門の家の人間が整備に回るのか・・・かなりの脅威になってくるな。

「・・・と、他校の席組みはこうも他の選手のサポートをするらしいが、殺女は何かするのか?」
「う〜ん・・・今のところ予定があるのは、カズ君のお手伝い、かな?力仕事とか」
「・・・そうか」
「何と言うか、殺女さんらしいわね・・・」

 ・・・まあ、うん。きっと大丈夫だ。
 零厘も席組み第三席『型破り』が裏方に回ると言っていたし、対抗できるだろう。

「って、一番何をしでかすか分からないやつだった・・・」
「一体、カズは裏方で何をするのか・・・」
「むしろ、何をしでかすのか、の方が正しいのではないかとわたくしは思いますけど・・・」

 零厘の人間としては、本気で心配になってくる・・・
 まあでも、さすがに危険ではないだろう。その辺りはちゃんとするやつだし、問題があるとすれば何かに喧嘩を売っていかねないということくらい。

「まあ、各分野の権威に喧嘩を討っているくらいで済めば、万々歳だな」
「雪姫ちゃん。気づいてないかもしれないけど、かなり染まってきてるわよ?」
「自己防衛だ、気にしないでくれ」
「・・・まあ、その気持ちは分かるけど。あたしも中学からは割とそんなだったし」

 あれについていくうえで必要なスキルは、二種類ある。
 一つは、あのノリについて行って楽しめるやつ。席組みの人間は普段から割と非日常なので、どこか感覚がずれているようだ。楽しんでいるのを何度か見た。
 もう一つは、私や凉嵐のようにある程度は気にしないでおくもの。というか、事実として権威どもに喧嘩を売る程度であるのならば被害は少ないのだ。あれが本気で何かし出したら、それこそ次の日に隠蔽された形でニュースが流れる。
 あれは、もう・・・胃に悪いのなんの。

「・・・そう言えば、雪姫ちゃん。カズから切り札って言って渡されてたやつ、あれって・・・」
「一つは、まあまだまともだ。あくまでも『術』の範囲に含まれるからな。ただ、もう一つに至っては冷静に考えてみると・・
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