第四十一話
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いやお前、説明があった時寝てたな・・・』
呆れたような声を聞きながら、そんなものはあっただろうかろ思い返す。
・・・・・・・・・まあ、いいか。どうせいくら考えても出てこない。
『一輝の場合は、そうだな・・・元の家、純日本系の奥義だったか?』
「・・・一応、そうなるかな」
ぬらりひょんだし、それでいいはずだ。
『だったら、日本のせいそうだな。当然、一族のはダメだけど』
「サンクス。ちなみにお前はどんなのを?」
『オレは普通に一族のを。ってか、正装をそれくらいしか持ってねえしな』
そこから少しばかり話をして、電話を切った。
「とりあえず、この二着になりそうだ」
「着替えるのが少々面倒そうですね・・・手伝いましょうか?」
「いいよ、普通にパーティに参加しててくれれば。穂積、今は俺の武器に憑いてる霊って扱いだから参加できるし」
そう言いながら出していた服を全て片付け、再び布団にダイブする。
「んじゃ、俺は寝てるから・・・しばらくの間、自由にしてて・・・」
「・・・では、殺女さんたちの部屋に行ってきますね」
穂積が部屋から出ていく音を聞いて、俺は眠りについた。
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「・・・なあ、光也。やっぱり俺も出ないとダメか?」
「ええ、一応。いいじゃないですか、背丈も髪の長さもいじりましたし、声も性別をごまかせるようにしましたし。・・・一応、席組み全員が集合するのが恒例なんですよ」
「本音は?」
「面白そうですし、正体がばれることはないでしょうからやっちゃいましょう」
ブン殴りてえ・・・!
「あ、初日はお願いしますね。さっさと済ませちゃいましょう」
「まあ、その意見には大賛成なんだけどな。・・・面倒だ・・・」
「いい加減腹をくくれ、一輝。ただ黙って立っていればいいんだからな」
白夜にそう言われるが、そればっかりは慣れだろう。俺と同い年、俺の次に席組み期間が少ない殺女ですら三回目。俺はまだ一回目。一番緊張してしかるべきだろう。・・・面倒くさいだけなんだけど。
そんなことを考えながら狐面を付け、慈吾朗の後について行った。
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「ふぁ〜・・・眠い・・・」
「寝るなよ、お前。パーティの最中に寝るとか学校の名前が・・・」
「・・・まあ、仕方ないか。伊空もなんか頑張ってるみたいだし」
今回もビリになれば、来年からは呼ばれなくなる危険すらある。
昨日のあの三年生の必死さを考えると・・・さすがに、そんな事態になることを避けようということくらいは考える。
「・・・お前が二種目以上参加してくれれば、かなり有利になるんだけどな」
「そればっかりはいくら言っても仕方ないだろ。
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