第四十話
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んてなっちゃいない。・・・それは無理があるか。
「最初の関係は・・・暗殺しに行った側とターゲット、だな」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
さっきよりも長い沈黙の中、気にしていない風を装って菓子を食べる。うん、甘いものは好きだ。
「えっと・・・それってどっちが・・・」
「私が一輝を、だな。まさか初めての任務で第十五位を殺しに向かう事になるとは思ってもいなかった」
なんにしても、ここまで話せば何となく事情を察してくれるだろう。家が滅びたら、引き取り手によってはそう言う事もある。私もその一人である、という事を。
「それで、どうしてそんなに仲良しに?」
「いまだにあいつの行動が完全には理解できていないが・・・夜、暗殺しようと寝てる一輝の部屋に侵入して、一輝は寝たまま私を捕まえて」
「本当に色々とおかしなことをするんだね、彼は」
まあ、規格外ではある。初対面でそれは十二分に理解したつもりだった。全然できていなかったが。
「で、次の日と言うか・・・その日の朝に色んなところを連れまわされて・・・」
「えっと・・・それはあれよね?相手の情報を引きだすとか、そういう・・・」
「ただ遊ぶだけだったようだな。それと、死ぬつもりだったのを思いとどまらせるために」
また沈黙。まあ、うん。そうなる気持ちは分かる。全部知っている殺女くらいしか驚いていないのがいないし。と言うか、私自身何を言ってるんだと思う。
気がつけば、前の席からも沈黙が・・・ばっちり聞かれているようだ。
「で、気がつけばあいつはヒトの心の中にずかずかと入り込んでくるし、私も無意識のうちに心を許してるし、で・・・」
と、そこで少し困った。あの時の事は機密扱いになっているし、どう話したものか・・・そう言えば、建前があったな。
「ちょうどそこで私の引き取り手が行っていた違法な実験が暴走したらしく、死亡したからこれ幸いとばかりに」
「彼の後見人・・・闇口光也についた、と。・・・それだけの立場の人がよく、引き受けてくれたね・・・」
「一輝と殺女の二人がそうするように・・・要求したからな」
あれは少し脅迫も混ざっていた気がするが、まあ元々報酬として引き受けるつもりだったみたいだから要求でいいだろう。
「じゃあもしかして、伊達さんもそんなドラマとかアニメみたいな出会いを?」
「あたしのは二人ほど特殊じゃないわよ。・・・というか、一般人のあたしがそこまでとかまず無理だし」
「普通に暮らしてれば、二人みたいなのはまずないよね・・・」
「・・・まあ、普通でないことくらいは理解している」
「私は、非日常が増えることくらいは覚悟してるからな〜」
そもそも、席組み第三席と第九席。この二人と同じ家に住んでいて普通にな
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