第三十九話
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りながら食べていたら何を食べだすか分からないので、一輝さんの手からお箸を取って口元まで運びます。
ひな鳥にご飯をあげる親鳥はこんな気分なんでしょうか?自己主張してこないので、荒々しさはないですけど。
・・・なんだか楽しいですね、これ。
結局その後、一輝さんには私の膝枕で寝てもらいました。
普段なら絶対にできませんし、普段は見られない眠そうな一輝さんは可愛かったですね。
「ふぁ〜・・・あれ?今何時?」
「そうですね・・・大体七時くらいでしょうか?もう殺女さんも雪姫さんも帰ってきていますよ」
「・・・かなりゴメン」
「いいんですよ。わたくし幽霊ですから、脚は痺れませんし」
家事についても、この家の中にある者は自由に操れますから。ずっと膝枕していても問題なくやれますし。
「にしても、本当に寝たな・・・九時間くらいか?」
「そうですね・・・食事中にウトウトしていたのも含めれば十時間くらいです」
「・・・・・・まあ、いいか。呪札はもう必要分完成してたし」
そう言いながら一輝さんは立ち上がり、伸びをします。
その顔を見た感じでは・・・もう、大丈夫そうですね。疲れも取れているようですし。
「・・・あ、そうだ。穂積に渡しとく物があったんだった・・・ちょい待っててくれ」
一輝さんはそう言いながら部屋を出て行きました。
さて、一体何を取りに行ったのか・・・と、そんなことを考えていたらすぐに戻ってきました。手に何か細長い物を持って・・・
「匕首・・・ですか?」
「そう、匕首。九頭原家に依頼して作ってもらった特注の、な」
一輝さんはわたくしにその匕首について説明してから、電話で呼び出されて練習相手をしに行きました。
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