第三十八話
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ちがとやかく聞いていいことではない。機会があれば、知ることも出来るだろうし。
「だからまあ、最後の悪あがき程度に使う分には問題ない。とはいえ、そんなものを会得してる暇があったら真言とか、その辺りの精度をあげていく方がよっぽど戦力になる」
「だったら・・・その辺りがもうできてる上級生に教えれるくらいかしら?」
「そんなもんだろうな。コントロールを一瞬でも失えば、会場が消えかけない術とかあるけど」
笑いながら言う事ではないだろう、それは・・・と言うか、そんな術を作り出すな・・・
「・・・まあ、あれだ。チート技しかないから、あんまりちゃんとした場で使う術ではない」
「暴走させたら、試合には勝てても失格になりかねないしな」
「そうなるのは、学校の名前を落とすことになるわね・・・」
「と言うか、そうなったら俺は術式を提出させられかねないからな。これを自分の立場しか考えてない連中に渡すのは、正直避けたい」
意外とちゃんと考えていることに、心底驚いた。
てっきり、悪用したところから叩き潰すものだとばかり・・・
「あ、でも・・・席組み権限で拒否すればいい話なのか・・・」
「暴走した時のことを考えなさい、このバカ!」
「それについては、俺が責任を持ってコントロールを奪えばいい話だし」
「できる、んだろうなぁ・・・。そう言えば、一輝はそれを使うつもりなのか?」
「当然だろ?」
あ、うん。これは。
一輝が参加する種目、優勝者は決まったようなものだな。『呪戦』何かだと楽に行けると思う。あれって卵が参加したことあったのだろうか?色々と面倒になりそうな予感が・・・
「まあ大丈夫だ。色々と工夫して誰が見ても術式の内容が分からないようにするから」
「・・・たぶん、専門家よりもできるんだろうな・・・」
「力技で、でしょうけど・・・」
そう言いながら揃ってため息をつき、家についたので各々帰宅した。
・・・私も参加する以上、いい結果が残せるといいんだが。
========
「・・・よし、読み終わった。この感じならまずは・・・妖怪用を作ってみるのが一番いいか」
そう言いながら読んでいた本を背後の本の山に乗せ、目の前の物に集中する。
そこに並べてあるのは、世界中の呪具や魔具の類をそろえられる限りそろえたもの。知り合いのつてを回ってそろえてみたが、似た系統や一族の秘奥的なポジションの物を除けば机に収まる程度で済むものらしい。
さて、うまくいくかどうか・・・
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