第三十七話
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数冊選んで台車に乗せる。どうせ学校で相談が来たりしたら必要になるんだし、多めに買っておいても損にはならないだろう。
「これで・・・よし、と。レジ行ってくる」
「あ、カズってそのまま帰る予定?それとも、まだ何か用事がある?」
「いや、そのまま帰る予定だけど?」
他に回っておきたかったところは、もう行ったし。後は帰って情報をまとめ、色々といたずらの準備をするだけ。ふっふっふ、当日が楽しみだ。
「なんか、嫌な予感がする顔をしてるわね・・・なら、三人で帰りましょ。私たちの用事はもう終わってるし。雪姫ちゃんもそれでいい?」
雪姫が頷いたのを見て、俺はそのままレジに向かった。
「すいません、会計お願いします」
「はい、少々おま・・・」
その店員が振り向いて絶句したのを見て少し面白がりながら、台車からレジカウンターに本を移していく。
見たところ、アルバイトみたいだけど・・・あ、奥から店員がもう三人来た。これなら、カバーまで頼んでも大丈夫かな。
「文庫本はカバーもお願いします。支払いはライセンスで」
最後にそう言ってから、緑色のカード・・・第十五位のライセンスを、そこに置いた。
現金への変更をしていなければ、退治した妖怪やこなした依頼の分の報酬が入ったクレジットカードとして、世界中のどこの店でも使える。このシステムに関しては陰陽師をやっていてよかったと心から思える便利な点の一つだ。
そして、このカードの登録は『型破り』の方とリンクしているので、席組みの報酬や白澤の報酬分が入っている。今回の買い物、ほとんど減らないで済むんだろうなぁ・・・一部、経費で落とせそうだし。
かなり時間がかかった会計が終わってから全部しまい、店を出る。
さて、どれだけ面白い物を作れるだろうか・・・楽しみだ。
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