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道を外した陰陽師
第三十七話
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。俺はかなりの知識量があると自負してるけど、まあ今回の件について頑張るならどれだけ知識量があっても足りないだろう、と言う事で結構選んだ。一番重点的に選んだのは妖力と呪力、魔力(人間)、魔力(魔物)の違いについて調べるために、その類の物を。まあ、呪力と魔力(人間)は基本的に同じものなんだけど、念のために。

 今回決められた縛りは、出場種目一種目のみ、と言うだけ。なら、自由にできる範囲で自由にしなければ。

「さて、と・・・さすがに目立ってるよなぁ・・・」

 まあ、これだけの本を一人で運んでたら仕方のないことではある。ここの本屋ではカゴのほかに台車を借りることができるので一度にたくさんの本を買う人が多いんだが・・・さすがに、ここまで買うやつはいないだろうし。

「さて、あとは・・・そうだ、混じり血の関係も探さないと・・・」

 一番のイレギュラー要素を忘れてた。これについては俺も知識が不足してるし、買わないと辛いどころじゃない。そう言うわけで、その辺の本のコーナーに向かうと・・・

「・・・あれ?二人とも、何やってるの?」
「・・・こっちとしては、一輝が何をしているのかと聞きたいんだが」
「何なのよ、その本の量は・・・」

 二人に俺のおしている台車×2を見て軽くひかれた。解せぬ・・・

「ここ一年くらい、なんだかんだで忙しかったから・・・そろえてる本とか結構たまってたんだよ。それに加えてアニメを見て買いたいと思ってたやつに、好きな作家の新作に、今回零厘を優勝させるための資料でこうなった」
「あぁ、なるほど・・・それでこのコーナーに来たのね」
「そう言うこと。ラッちゃんから見ても細かく書いてある本ってある?」
「ラッちゃん言うな。そうね・・・」

 そんなことを言いながらも、ラッちゃんは本を探してくれる。こういうのの細かさや正確さは本人に聞くのが一番だろう。そんなことを考えながら、隣でなにか珍しい物でも見たように驚いている雪姫に視線を向ける。

「どうかしたか、雪姫?」
「いや・・・あれだけ面倒そうにしていたのに、そこまでするんだな、と」
「・・・?だって、どうせやるなら勝たないといい気はしないし」
「凄く納得した。そう言えば、一輝だったな」

 そう、俺だ。負けるなんて認められるものか。さらに言うなら、普通に買ってもつまらない。常識とかいうくだらない物を全部ひっくり返して、最高の形で零厘の優勝を掴まないと。呪術とかの権威も見に来るらしいし、そいつらの定説を全てひっくり返して恥かかせてやる。

「とりあえず、人間と妖怪の混じり血だったらこれね。他のは分からないけど」
「ありがとう。となると、他のは・・・テキトーに選ぶか」

 分からないのを悩んでもあれなので、しっかり書かれていそうなものを
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