第三十六話
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を渡されている。
つまりは、俺がどうにかして封印を解け、と。で、その場面を見られるとバレるから見つからないようにしろ、と。
面倒だなぁ・・・面倒だけど、仕方ないなぁ・・・
「あ、最後にもう一つ。一輝さんにつきましては、呪力から家を悟られる可能性と、顔から悟られるパターンを避けるために仮面をかぶっていただきます」
「・・・狐面?」
「呪具として持ち込みますので、そうなるかと。・・・とはいえ、席組みとして全体の前に出る時の話ですが」
「だよなぁ・・・般若面よりはましか。・・・ん?席組みとして?」
日本全体でみれば他の面を使う家もあるし呪具としても存在しているけど、それでも一番分かりやすいのは狐面だ。
だから、俺の正体を知られないための術を込めて呪具として持ち込む以上、狐面が一番適している。
だがしかし、席組みとしての仕事とは何のことだろう?
「とりあえず、言い出したのはこちらなのでこちらで準備しておきます。明日にはお届けしますので、一度つけて呪力を流してみて、不備がないか確認しておいてください」
「分かった。苛立ちながらつけることになりかねないから、耐えられるものを作っとけよ」
「もちろんですよ。いや〜、一体幾らかかるのか」
何故か楽しそうにしている光也。いや、経費で落とすから自分の金ではないんだろうけど、それでも楽しそうにするのはいかがなものか。
「あ、そうだ。寺西さん。ここからはこちらの四人に話がありますので、退室してもらってもいいですか?」
「四人に・・・?ま、いいか。殺女、鍵預けとくから施錠よろしく」
「はいは〜い」
殺女に鍵を預け、俺は久しぶりに一人で帰路についた。
さて・・・久々に一人だし、本屋とか行ってみるか。ラノベ買いたいし。
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