第三十六話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
定に従う方針なんだな。なら俺もそれでいいや。
「とりあえず、普段からかけられている封印を強め、呪力量も一般の高校生レベルしか出せないよう封印を施し、言霊や真言を全て唱えない形での呪術の使用禁止に、奥義の全面的な使用禁止、参加できるのはこちらが指定する一種目だけというルールを設けます」
つまり、真言や言霊という面では他の選手よりも不利になり、有利なのは経験だけ。
うん、結局負ける可能性がないな。抜け道あるし。
「ああ、それと。ここにいる五人が戦う時に限って、封印を今の状態まで変更する、という方向で」
つまり、パフォーマンスのために全力で戦え、と。
奥義込みでの席組みバトル。うん、なかなか見れないし盛り上がること間違いなしだろう。
「そう言った方面でなら許可を出すことができますけど、いかがでしょう?」
「そう、ですね・・・まず、封印の解除はそんなに簡単にできるものなんですか?」
「本人たちの意思で簡単に解けるレベルですよ、普段のレベルまでなら」
それ・・・少し感情が高ぶったら解けちまうんじゃないか?
「さて、こんなところなのですが・・・どうでしょう?」
「・・・まさか、許可されるとは思ってもいませんでした・・・」
「覚えておけ、伊空。現陰陽師課のトップである闇口光也は、面白いことが好きな問題児だ」
「いや、寺西くんが言うのはダメだと思う」
失礼だなぁ・・・
その後、席組み関係者だけでの話し合いがある、という事で雪姫にラッちゃん、伊空の三人は帰って行った。
「さて、そう言うわけですので皆さん出場してくださいね」
「手加減は?」
「まあ、一応しておいてください。封印したところでみなさんが桁違いなのは変わらないんですから」
さて、そう言うことなら手加減してやるとするか。どうせ圧倒できるだろうし。
「あ、それともう一つ。先ほどは国の安全関連で簡単に解けると言いましたが、正確に申しますとそんなことはありません。というか、皆さんクラスの方に封印をかけるのですから、そう簡単に解けてしまうようなもので封印できるわけないでしょう」
「え・・・それくらい頑張れよ、陰陽師課」
「無茶言わないでください。皆さんはそろそろ、日本でトップ十人だという自覚をもっていただけませんか?」
まあ、俺達より強い封印が本業の陰陽師はいないわけだしな。
仕方ない。それくらいしっかりした封印を受け入れるとするか。
「で、ですね。封印の鍵につきましてはいつも通りとさせていただきますので、先ほど言った条件に合う試合の前にどうにかして封印を解いてください」
「・・・ま、いいや。試合前に俺に電話してくれれば、どうにかするから」
席組みに施されている封印は、トップ三人に封印を解く術式
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ