第三十六話
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・・ランク持ちの上位者くらいですか」
最後につけたしたのは、俺が勝ってしまうことへの対策だろう。やっぱり、正体を隠してるのって面倒だな。
「今年って、高校生の中にランク持ちいたっけ?」
「そうですね・・・五十位、四十八位・・・あ、二十三位もいますよ。この三人だけですね」
「で、十五位の俺か・・・」
「というか、他校のランク持ちは出場できて、寺西くんは出来ないんですね・・・」
「卵でなれてる時点で色々な事情があることを理解してくれ」
「言われてみれば・・・」
言われるまで気付かなかったのか、こいつは。
「まあでも、面白い意見ではあるんですよね。ちょうど学生の席組みは全員が高校生ですし」
「オイ光也?」
チッ、コイツの悪い癖が出たか・・・
「確かに呪力量から何まで高校生のレベルを遺脱しています。身も蓋もなく言ってしまえば、普段から施されている封印があっても呪力を解放するだけで呪校戦は勝ち抜けるでしょう」
「え・・・」
「それに、真言や言霊なしで呪術を使えてしまったりしますし」
席組みのなかには唱えずに使う事が出来ない人も二人ほどいるのだが、それでもかなり省略出来てしまう。
同じ術を撃ちあうにしても、スピードだけで勝ててしまう。そんな規格外だらけ。
で、視線を向けられた鈴女は光也の言い分を証明するようにいくつかの呪術をカップを傾けながら使って見せ、伊空はその光景に目を丸くした。
鈴女、頼むから室内で火界呪はやめてくれ。絶対に火事にならないとはいえスプリンクラーが作動しかねないから。
「とまあ、そんな感じの人たちなのではっきり言ってしまえば呪校戦には出すことができません。我々陰陽師課が主催していますので、そう言った白けてしまいかねないものは全力で避けたいんです」
「な、なるほど・・・」
「ですが、今年のような学生の席組みが全員高校生で、ランク持ちがいるという状況を生かさない手はないんです」
あ、この笑顔はダメだ。完全に面白がってる時の笑顔だ。
「ですから、色々と条件を付けた状態であるのなら、出場を許可できるかと」
「・・・それ、俺もか?」
「参加禁止してるんですから、当然でしょう。一括りにランク持ちと言っても、寺西さんは格が違うんですから。言ってしまえば、席組み予備軍ですよ?」
ま、そうなるよな。そして、席組み予備軍って言われ方は初めてだ。
この際だからそういうことにしてごまかす気なのか?
「えっと・・・頼んでおいてなんですけど、いいんですか?」
「ええ。盛り上がりそうですし、皆さんにも一度くらいは参加していただきたいですし」
そう言いながら、光也はもはやお茶しに来ただけになりそうな三人を見る。
あ、うん。もうあっちはこっちでの決
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