第三十五話
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ここまで弄りがいがあると、もう天性のものだよな。うん、貴重な才能だ。
ちなみにだが、今回のはそんなに人の目があるところに出場したら、俺が鬼道の一族だということがバレかねないから。これが一番、出場禁止になる理由だったりする。・・・とはいえ、どうせ他人の空似、ってことになるんだけど。鬼道流の体術やら剣術を使ったとしても、どうせスルーされるだけだ。
人間、これはこうだという認識が固定されていると、中々それを覆せないし。
まあでも、俺としても鬼道だってばれるのは困るし。困りすぎるくらいに困るし。暗殺増えそうだよなぁ・・・対応が面倒極まりない。そういうわけで、避けろと言われたら避ける。
「ちなみに、四つ目と五つ目、六つ目は・・・」
「機密事項、でしょ?もういっそ何個機密事項があっても驚かないわよ。そして、こうして言っても言ってくるくらいは、」
「ない」
「ないの!?」
楽しいなー。たぶん、この人をいじることに関しては飽きることはないだろう。まず間違いなく。断言できる。
「はぁ・・・何なの、この人は・・・」
「知り合いからは、よく問題児って言われる」
「そこまで的確に表した言葉は、中々ないわね・・・」
さて、どうするか・・・この様子だと、まだ納得した感じじゃないんだよなぁ・・・
となると、もっと上の存在から説得してもらうしか・・・
「・・・そうだ。光也に来させよう」
「ちょ、陰陽師課のトップをそんな簡単に呼び出す気!?」
これまでで一番の驚きを見せた伊空を無視して、俺は光也の番号を携帯で呼び出した。
出場禁止を言い渡したのは光也なんだし、それぐらいの責任は取るべきだよな。
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