第三十五話
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」
「ううん、してこなかったけど・・・」
憑き物に関わる歴史が深く、そう言った人の入学が多い人憑学院の高等部二年、匂宮美羽。
武器を用いた陰陽術や妖術の権威が大学部に所属している刀槍学園高等部の二年、九頭原匁。
陰陽術の原点といえる札、五行符、式符といった分野に特化しており、さすがは原点というべきか日本で最も陰陽術、妖術の規模のでかい日本一の名門校、呪術学園高等部三年、星御門鈴女。
もう笑っちゃいそうになる名前の学校ばっかりなんだけど、どこもかしこもその高校の特色を名前にしているので何も言えない。
むしろ、入学した今でも零厘の名前がどういう意味でつけられたのか分からん。ここも一応、名門校のはずなんだけどなぁ・・・何でだろう?
「それで・・・私たち席組みには、呪校戦への参加禁止令が出てて・・・」
「え・・・何で?」
「いや、悩むようなことじゃないだろ・・・」
半分呆れながら茶菓子をつまみ、簡単に説明をする。
「あんたみたいな一般人には・・・席組みが五割くらいの力で戦うところすら見たことがないやつには分からないだろうけど、全員が無茶苦茶強いんだよ」
「いや、そうじゃないと今の権限が与えられてるのが納得できないから分かるんだけど・・・」
「んじゃ、もう面倒だしはっきり言ってやる。殺女がその気になれば、五割程度の力で席組み以外の日本の陰陽師全員を相手にして、全員戦闘不能にできるからな?」
話したら、伊空が口をあけてポカンとしている。
全く、席組みの事実エピソードを話すと誰でもこうなるんだよな。ついでに、俺の正体とかも、面白い反応が得られる。
「ま、そう言うわけだから諦めてくれ」
「うー・・・今回の呪校戦、殺女さんがいればウチの高校にも、二十年ぶりの優勝があると思ってたのに・・・」
あ、そうか。どこかで聞いた名前だと思ったら、今年の零厘学院における呪校戦のリーダーだった。今メンバー集めをしてるって、STで連絡されてたな。どうせ出られないからあんまり気にしてなかった。ついでに、生徒会長。
「で、でも!そっちの二人は問題ないんだよね!?」
「あー・・・ま、本人たちが了承すれば問題ないけど。二人はどう?」
とりあえず、本人の意思だけは聞いておく。
それについては、俺に口出しする権利もないし。殺女が出たそうにうずうずしてるのは、第三席権限で無理矢理にでもとめるけど。
そりゃ、俺も出たいから気持ちは分かるんだが・・・その結果呪校戦が白けた結果になるのは後味悪いし。
「私は・・・いい経験になるだろうから、出てみたいが・・・後見人の事もあるし、許可が取れれば、だな」
確かに、雪姫の後見人は光也になっているので色々と面倒が起りそうだ。
まず間違
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