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大統領の日常
本編
第十二話 異世界からの介入?(1)
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を呼び戻す」
「しかし、敵が来るまでに市民全員を避難させることは不可能だ。首都だけでも7000万人、首都近辺も合わせたらおよそ1億2000万人だぞ!」
「対核シェルターもすべて開けよう」
「首都の防衛設備は全て使う。できるだけ時間を稼ぐんだ」

会議室は大騒ぎになり、声やモノが飛び交いまさに戦場であった


西暦2115年 10月 14日
ペルシャール・ミースト


なんか会議してたらいきなりティレーナが”敵がくるよ”と伝えてきた。現在会議室にはヴォルドール・ケーニッツなどの軍高官や職員ががやがやと騒いでいる。
てか大丈夫なの?首都には最低限の防衛部隊しかいないんだけど・・・

とりま俺は大統領館の方に引きこもってよう。ここにいても何もできないしね。軍の方はケーニッツにお任せしようそうしよう。


西暦2115年 10月 14日


第二艦隊はささやかな防衛設備を赤子の手をひねるかのごとく簡単に突破し、首都まであと5時間のところまで近づいていた。
既に防衛艦隊もほとんど轟沈し、防衛設備も稼働率30%というところまで落ちていた。
市民の避難もまだ半分ほどしか終わっておらず、この状態で攻撃されたらまさに地獄絵図となるであろうことは明白であった。

既に大統領は46センチ砲も数発は耐えうる装甲に囲まれた大統領館に引きこもっていたのだが、大騒ぎになっている外の状況は秘書が気付いていた。が、めんどくさかったので伝えなかった。
下手に外に出るよりも、対46p装甲で囲まれた大統領館にいる方が安全だと考えた結果でもある。

「閣下、既に防衛艦隊は壊滅、防衛設備も稼働率30%にまで落ちており、このままでは・・・」
ケーニッツ元帥もこの状況を打開するため策を巡らしたのたが、ことごとく失敗に終わっており、まさにオワタ状態であった。
「市民の避難は」
「現在のところ60%です」
「敵が到着するまでに避難できる割合は」
「行っても7割弱かと・・・」
「7割弱、か・・・。ということは3600万人は敵の砲火にさらされるということか」
「計算上は・・・」
「出来る限り避難を急がせろ。多少手荒くしても構わん」
「了解しました。あと、4時間半ですか・・・」
「うむ・・・そういえば、大統領はどこにいらっしゃるのか」
ここに来てようやく大統領がいないことに気づくケーニッツであった。
「さあ、おそらく大統領館に行っているのではないでしょうか」
「確かあそこは46センチ砲でも耐えることが出来る装甲がついているんだったな」
「ええ、全く46センチ砲でも耐える装甲って何で出来てるんでしょうかね」
「全くだ、技術の結晶だな」
少しばかり空気が和んだ。しかしその空気は一瞬にして消え去ることとなる。

「閣下!大変です!
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