3部分:第三章
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すが今は」
「閣下のことはいいのですね」
「はい」
やはり穏やかに頷く山下だった。
「潔く。軍人として」
「そうですか。わかりました」
森田は彼の言葉を受けて頷いた。そうしてそのうえで最後まで彼に付き添うことになった。話が終わってすぐにアメリカ軍の兵士達が来て彼の両手と左右の腿をベルトで縛った。それからジープに乗せる。それはまるで精肉を扱うかのようであった。
森田はそうした山下の扱いを見て。無念の顔で彼の横で呟いた。彼もまたジープに乗せてもらいそのうえで処刑の場まで同行していたのである。
「潔く戦った方に何ということを」
「言って下されるな」
山下はこの時も穏やかなままであった。
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