いちば模型店 ガンプラバトル大会
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『じゃあパフェ! 』
『……。仕方ない。それで許してあげる』
………………。
トウイの方をふと見ると、親指立てて笑っていた。
「………おいトウイ」
「なんだい? 」
「お前この時、何してた? 」
シノは何がなんやら分からない顔をしているが、今はスルーしよう。
「クレープ食べてた」
「だよな。では、お前はなぜこれを録れている? 」
あの会話は、【遊びにいきましょう(参照)】で俺がシノをいじりすぎて機嫌を損ねたので、プライドとか関係なく許してもらった時のやつだ。ある意味思い出したくない記憶だ。
「それは企業秘密。さてヒロヤ君………どうする? 」
「どうするって?」
「出るか出ないかの話。ちなみに、断ったらこれを大音量でクラスに流す」
「仮にクラスの連中に流したとしても、何も起きないだろ?だからやるなら勝手にやれ」
さて、そんじゃ話も終わったし弁当食べるか。
イヤホンを外して箸を持つと、トウイがまた笑って耳に呟いてきた。
「知っている?シノさんって結構モテるんだよ?この意味わかるよね? 」
………………。
本日二回目の長い沈黙。シノの方をチラ見し、その時間の間に俺は理解した。つまり、大半の奴ら(特に男共)を敵にまわすということだ。
「死ぬな…きっと…」
「理解したかヒロヤ君。さて、もう一度聞こう。出るの?出ないの? 」
出るか出ないかだって?そんなもん決まっている。
「出るしかないだろ。まだ死にたくないし」
「アハハハハ。じゃあ決定だね。シノさん!ヒロヤ君はやっぱり出るらしいよ」
「本当に!?全く。素直じゃないんだから」
「ツンデレ君だからね」
「誰がツンデレだコラ」
「ところで、さっきは何の話をしていたの? 」
さっきの話?脅されてただけだよシノ。おのれトウイめ…………絶対に仕返ししてやる。
「いやね。ちょっと説得してただけだよ」
「そう?にしては長かったけど。それにヒロヤが怯えた表情してたし…」
「まあちょっとね。かるーく脅しただけだよ」
あっ。白状したコイツ。自分説得じゃなくて脅してたと白状しました。
「そうなんだ。ちなみに何て? 」
「それは秘密だよ」
「ケチンボね。じゃあヒロヤ。何て言われたの? 」
俺に聞くのか。これ以上この話を続けるわけもいかないし、さりげなーく本題に戻そう。
「脅しというよりかは、説得寄りの話だよ。それより、大会会場の場所を俺は知らないぞ? 」
「あっ!そういえば言ってなかったわね。場所は駅前大通の、真っ直ぐの道にあるわ」
え〜と。駅前の大通の所で、真っ直ぐの道にあるわけなんだな…。うん…。
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