暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
弟子は虎と、師匠は忌み子と出会うそうですよ?
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d「話が長ぇんだよ!」……なんだ、セタンタ。何か文句でも?』
「おう。文句しか無ェよ。さっきから俺含めた色んな奴がその虎をどうにかしろって喧しいんだ。お前も分かってるんだろ? どうにかしろよ。てか、今の会話殆ど青髭とジャックが言ってたこと丸パクリしただけじゃねぇか」
『仕方ないだろ? 結局、今でこそ冥府や冥界の関係者達の主張がデカイが、さっき迄その二人の主張がトンでもなくデカかった訳だからな』
「ま、ソレは分かるがよ」
突如、フレメダの背後に現れる全身青タイツに紅い長槍を持った男。急に現れたその男の存在に驚き、固まるフレメダとセタンタ以外のその場にいる全員。
少しして硬直から脱した飛鳥がおずおずと質問をする。
「あ、あの、フレメダさん? そちらの方は?」
『ん? ああ、初顔合わせが三時間前だったから知らないのも無理ないか。コイツはセタンタ。俺に憑依している英霊の一人だ。そうさなぁ、クー・フーリンと言えばわかるか?』
「「「「「クー・フーリン!?」」」」」
「おぉう?そんなに驚く事か?」
『ハァ、だからお前はクランのホットドッグとか、必中を当てられない狗っコロとか、必中武器の外し方教えて下さいよ(笑)とか、必殺武器使ってるのに殺せないとかm9(^Д^)プギャー!! とか、ランサーが死んだ! この人でなし! とか言われるんだ』
「おいちょっと待て! 何だその瘡蓋剥いだ場所に塩を揉み込む様な罵倒は!? 泣くぞ!? いい大人が恥も外聞もかなぐり捨てて泣き喚くぞ!?」
そんな遣り取りを見て、先程とは違う理由で固まるフレメダとセタンタ以外のその場にいる全員。ある者はイメージしていた英霊像が音を立てて崩れていき、ある者はタダタダ唖然としてた。
『煩いぞセタンタ。其処でホットドッグでも食っとけ「巫山戯んな!!」じゃあ戻っとけ』
「わぁーったよ。ったく」
そんな遣り取りの後、クー・フーリンは光の粒子となり、その粒子はフレメダに吸収された。
『ふぅ。途中で邪魔が入ったが、一先ずおいておこう。まぁ結局、取り敢えずお前が女子供を人質にするのは証拠を聞いてくるのでわかる訳だし、その人質を躊躇なく殺す下衆の極みだと言うのは怨念や怨霊が周りにウヨウヨいるのを見れば確定的に明らかなんだよ』
「怨霊?」
『ああ。この世に未練を遺して死んだ者の魂が堕落・腐敗した存在だ。大体、ここで重要なのは、怨霊や怨念は野生動物に殺された程度じゃあ限りなく生まれにくい点って訳だ。例えば、そこの虎人間が虎人間になる前。つまり、虎であった頃に殺した者はどれだけその虎を恨んでいようが、怨念や怨霊にはなりにくい。百人殺して怨霊一体生まれるかどうかのレベルだ。しかして、人の霊格を得て虎人間となり、且つ殺した相手の魂の格が
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