暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
弟子は虎と、師匠は忌み子と出会うそうですよ?
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情を変えずガルドに対して―――

『虎の癖に男女の別も見分けられんのか? 俺は男だ。それにな、結局、拉致った人質を帰す事無く(・・・・・・・・)平然と殺す奴(・・・・・・)の下に着く気なんて更々ないって訳だ。
 結局、殺す度に血は洗い流しているのだろう、大して血の匂いもしない訳だし。が、俺の目にはハッキリと見えるぞ。貴様に殺されたであろう、数百を越える数の怨霊や怨念がな』

 ―――と、言い放った。固まるのはやはりと言うべきか、フレメダ以外のその場にいる話に耳を傾けている者全て。


『貴様がギフトゲームに勝ってコミュニティを強くしたのはわかった。だが大体、ギフトゲームをするには両者同意が必須な訳だ。先程のお前の説明で名と旗印は自分のコミュニティにとっての全財産であると云う事も分かった。結局、それを簡単に賭ける等、誰がどう考えてもおかしい訳だ。それこそ、箱庭に呼び出されて半日所か三時間も経っていない俺や久遠達でも分かる程にな。それだけ追い詰められていたのか、強制されたのか、自分達の力を過信していたか、大体、他にも挙げようと思えば理由なんぞ幾らでも挙げれる訳だが、結局、恐らくは大体がその何れかな訳だ。
 それを踏まえた上で聞く。貴様、結局、どうやってコミュニティ――フォレス・ガロ、だったか? それの名と旗印を上げた訳だ?』
「・・・・・・・・・・」


 黙秘するガルド。しかし、この場に於いて黙秘は悪手もいいところであった。


『結局、この場に於いて沈黙は悪手って訳だ。口を開かないなら俺が当ててやる。ゲームをするコミュニティに所属している女子供を攫って人質にし、強制的にギフトゲームに参加させ、それで勝利した。と、結局、そんな所って訳だ』
「……ちょっと待って。どうして誘拐だってわかったの?」
『オイオイ春日部、俺は今しがた言ったばかりだぞ? そこに居る虎人間(ワータイガー)の周りに数百の怨念が見えるとな。それにな、結局、こんな小物が伸し上がるにはソレが一番堅実で確実な方法な訳だ。勝つだけなら他にも色々方法があるだろうが、ゲームに勝ったあともそのコミュニティを支配しなければならん。だからこそ、女子供を攫い監禁したほうが効率がいい』


 尤も、それだけで済むなら苦労はしないんだがな。と、心の中で付け足しつつ、フレメダは話を区切った。


「証拠は。………そこまで言うのでしたら証拠はあるのですか?」
『だぁから、お前等の耳は飾りか? 脳みそ腐ってるのか? 貴様の周りに無数の怨霊や怨念が見えるとさっきから言ってるだろ? 大体、コレでも俺は様々な魔術や魔法、呪術、気功術等を修めている訳でな。その中には当然、死霊魔術(ネクロマンシー)なんて云う、死霊や死体を司る魔術も含まれている。怨霊の話を聴くくらい容易いん
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