暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
弟子は虎と、師匠は忌み子と出会うそうですよ?
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りに気を配ってみると、周りの芒があらゆる気配を吸収し、隠しているのに気が付いた。その芒の所為で気配が消え、背の低い少女達に気がつかなかったようだ。

 飛鳥は少女達の体を見て一瞬、少しだけ目を細めたが、仮面を外して少女達に応えた。


『……なんだ?』


 少女達と言っても、14歳くらいの外見で少々風変わりな服装をしている。
 飛鳥はしゃがんで少女達と目線の高さを合わせる。すると、白い長髪の方の少女が話始めた


「おにーさん、私達とギフトゲームしない?」
『……ギフトゲームを、オレと?』
「うん。ルールは簡単。私達、この芒野原を少し行った所にある集落の人達に命を狙われてるんだ。おにーさんがクリアしたら、私達の一番大事なモノをあげる。……負けたら、私達と一緒に死んじゃうけどね」
『……詳しく聞かせろ』


 少女の言葉に、飛鳥は嫌悪感を顕にする。勿論、集落の住人達に対してである。
 命を狙われているというのは穏やかではない。


 聞けば少女達は揃って先の集落の住人であったと言う。その集落に住む者は皆長寿で、老化が普通の人間より十倍近く遅い種族であったらしい。しかし、白い短髪の少女は突然変異で生まれた不老不死、加えてアルビノであるらしい。その所為で、産まれついた時から忌み子・鬼の子として身に余る罰を受けていたらしい。そして、先ほど喋っていた長髪の少女も同じく不老不死であるらしい。それを隠し通してはいたモノの、短髪の少女が監禁され、罰と言う名の拷問を受けているのを知り、監禁されていた場所から連れ出したと言う。しかし、それに気付かれ、助けた少女も忌み子として追われているらしい。
 逃亡した途中で黒い長髪の三人目の少女と出会い、お互い逃亡中という事から共に逃げていたのだとか。


 少女達の提示したゲーム内容は、簡単にいえば集落の住人を全て倒せばをゲームクリアになるとのこと。


 それを聞いた飛鳥は、一も二もなくギフトゲームの条件を飲んだ。
 自分達と違うからなどと言う理由で子供を拷問する集落を潰さないと言う選択肢を、飛鳥――魔王・黄泉軍は持ち合わせていなかった。




『ギフトゲーム名忌み子達による聖戦―Taboo Children Of Jehad―

  ・プレイヤー一覧
   ・法正
   ・的盧

  ・クリア条件
   ・集落の全住人の打倒又は殺害。

  ・敗北条件
   ・全プレイヤーの降参
   ・少女達のいずれか1人、若しくは全員を奪われる
   ・全プレイヤーの死亡

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
                                   少女達∴
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