暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
弟子は虎と、師匠は忌み子と出会うそうですよ?
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会があったことに驚いた。
「し、しかし全ての種と会話が可能なら心強いギフトですね。この箱庭において幻獣との言語の壁というのはとても大きいですから」
「そうなんだ」
「はい。猫族やウサギのような神仏の眷属として言語中枢を与えられていたり、神レベルのものなら意思疎通は可能ですけど……幻獣達はそれそのものが独立した種の一つです。同一種か、相応のギフトがなければ意思疎通は困難なんです。箱庭の創始者の眷属に当たる黒ウサギでも、全ての種とギフト無しで会話するのは不可能ですし」
「そう………春日部さんは素敵な力があるのね。羨ましいわ」
笑いかけられて困ったように頭を掻く春日部。対照的に久遠は憂鬱そうな声と表情で呟く。先程までとは違う表情に、春日部はどこか彼女らしくないなと感じた。
「久遠さんは」
「飛鳥でいいわ。よろしくね春日部さん」
「う、うん。飛鳥はどんな力を持っているの?」
「私? 私の力は………まあ、酷いものよ。だって」
「おんやぁ? 誰かと思えば東区部の最底辺コミュ名無しの権兵衛≠フリーダー、ジン君じゃないですか。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないのですか?」
突然2mを超える巨体をピチピチのタキシードで包む変態………………もとい、変な男が品のない上品ぶった良く分からない声でジンを呼び、久遠の声を遮った。
――――――――――――――――――――――――
そんなのフレメダ達の状況など、露とも知らぬ飛鳥はというと―――
『……こっちだな』
―――芒野原を絶賛爆走中であった。
飛鳥は、黒ウサギに連れられてコミュニティに向かう途中、ふと薄暗い森の奥の方から何人かの部下と似た様な気配を感じ取った。
ちょうど同じタイミングで十六夜が「ちょっと、世界の果てまで行ってくる」とか言って断崖絶壁の方へと走っていった。
なので飛鳥も、黒ウサギのことは残りの三人に任せて、森の中へと入ったのだ。
だが、いつの間にか芒野原を爆走中である。
ただ森の中を走っていただけなのに、突如として木々が消失。気が付けば芒野原を走っていた。
一直線に草を踏みながら進んで来たのだから、後ろを向けば潰れた草でできた『道』がある筈なのだが、何故かそれも跡形なく消え去り、あるのは背の高い芒だけであった。
『……む、気配が消えた』
辿っていた気配が突如として消えた為、走るのをやめて停止する飛鳥と的盧。そんな飛鳥の服の裾を何かが引っ張った。
飛鳥が視線を下に向けると―――
「「「………………」」」
―――先ほどまで飛鳥と的盧が辿っていた気配を放つ、三人の少女がいた。よく周
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