暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第百九幕 「リバーシ」
[2/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の援護が入ってからはシャルが防御から一転して攻勢。あのエネルギー羽から発射されるシルバーベルの隙を的確に突き、連続瞬時加速を用いた銃弾を確実に撃ちこんでいく。シャルは一通り撃ちこむと、両手に持っていた武器の使用許諾を解除して左右に放り投げた。
「一夏、ラウラ!パース!」
右のアサルトライフルを一夏、左のライフルをラウラが空中でキャッチする。
「サンキュ!」
「しかと受け取ったぞ!」
そしてラピッドスイッチで両手に二丁のライフルを握ったシャルが不敵な笑みを浮かべた。
「なら恐怖のトリプルアタック!レディ……GO!!」
「おらおらおらおらぁぁぁぁッ!!」
「計4砲のライフル弾の嵐だ!当たると痛いぞッ!?」
3機が三方から一斉に銃撃を浴びせた。前を倒そうとすれば後ろから、後ろを倒そうとすれば横からの弾丸を浴びる。たまらず全方位攻撃で追い払うが、発射の合間に入るティアーズと紅椿の狙撃がゴスペルのバランスを崩した。
そして、ゴスペルに生まれた致命的な隙をラウラは見逃さなかった。
セシリアのミサイルとシャルの射撃が同時に命中し、予想外の圧にPICを全開にしてバランスを立て直したその一瞬のゆるみこそ、ラウラのずっと待っていた物だった。
「フフフ……今の今まで物語内で碌に活躍させることが出来なかった我がレーゲンのAICの力を今見せてやるぞぉぉぉぉッ!!!」
ボーデヴィッヒ・ハイテンションと言わんばかりに最高にハイなラウラが追跡中のゴスペルに手を翳す。
PICによる強引な姿勢制御は隙を生みやすい、というジョウの言葉が脳裏に過る。正に今の隙はそれだった。ゴスペルがISコアであるが故の機械的な判断は、獣のような反射性を持つ反面柔軟性に欠ける。攻撃によって弾かれたままその場を離脱すれば、その慣性牢獄に囚われずに済んだはずなのに。
「シュヴァルツェア・レーゲンよ――奴を鳥籠に閉じ込めろ」
瞬間、ゴスペルの移動が、旋回が、ありとあらゆる行動が完全に停止した。
突然の異変にゴスペルは必死でもがいて脱出しようとするが、指先さえ満足に動かせずに完全に空中にがっちりと固定されている。一定空間における慣性の完全制御技術。相手の行動そのものを封じ込める不可視の鳥籠に、ゴスペルは閉じ込められた。
その様子が愉快痛快と言わんばかりにラウラが高笑いする。傍から見ると悪役のノリである。
「ふははははははは!!これこそが
Active
(
能動的な
)
Inertial
(
慣性の
)
Canceller
(
停止装置
)
!!その頭の文字を取って『AIC』だ!我が祖国ドイツの世界一ィィィィッ!な技術力を余すことなくつぎ込んで完成したISのPICの応用兵装にして世界を揺るがすはずだったのに佐藤さんにあっさり敗れた第三世代兵装よぉッ!!
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ