第1巻
人気者からの挑発×お昼休みでの会話
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った。興味を失せるところだが、俺もこいつの態度に気に食わないので文句を言い返す。
「器の小さい事を言うから、安く見られるのが分からないくらいの馬鹿なのか?お前は」
「何だとぉこの野郎!」
たちまち雑魚が激高し、腰を浮かす。雑魚が殺気を籠った目で、俺を見るがそんな殺気を籠らせるなら殺気に謝れと言いたい程だ。睨み返し、一触触発ともなりそうだったが俺の殺気負けしたのか席に座り直す。
「たく、雑魚がいくら喧嘩売ろうが力量の違いが分からないんじゃ、立派な《救世主》に何かなれないぜ。何だったら早めにナンバーワンでも決めるか?こういうのはハッキリさせた方がいいと思うが」
「偉く高く言ったなあ!灰村!」
言った直後に田中教師が来たので、俺と石動のバトルは今度決着付ける事にした。そこで空気が変わってから、授業に戻った。昼休みとなり、俺らはサツキと静乃と護衛者沙紀と中庭の芝生に座って食べていた。俺と沙紀は弁当箱があるが、二人は食堂が混んでいたのでテイクアウトで食べていたけど。
「それにしてもホントに大丈夫なの?諸葉」
「アイツと決着付けるっていうアレか。無論だ、あんな半端者が《救世主》になったとしても瞬殺されるのがオチだ」
「諸葉様には諸葉様の考えがありますが、それについては肯定します。調子者を放っておくと後が怖いですから」
「勝てる要素はあるのかしら?」
気分は爽快でサツキの代わりとして言ったのか、サツキは俺が発言した事で、スッキリしていた。誰がナンバーワンかここで決めるというのは想定内だったけど、あんなのが最強だとは言わせたくない。こちらとしては上から目線だったので、相手を怒らせたが問題はない。だからなのか、サツキは午前の授業に身が入ったというけど、ガリ勉みたいなのはやめろと。ここは授業料タダなのだから。
「それにここは普通の高校とは違うのだから、余りケチるの後が怖いぞ」
「それは私が悪いけど、諸葉がプライドを持って言ったから、あたしにとってはスッキリしたかも」
サンドイッチを食べた後にオレンジジュースを飲んでいたら全然冷えてなかったそうだ。確かに冷えてないジュースはまずいが、今更どうしろと。
「貸して。冷やしてあげるわ」
「??どうすんの漆原?」
サツキは首を傾げつつパックを渡すと、静乃はそれを左手で受け取ると右手であらぬ方向を指差す。
「綴る、氷の子よ 雪の童よ そなたの息吹を貸しておくれ 小さな息吹で凍えさせておくれ」
これはあれか、黒魔が使う闇術か。指差しではなく、そこに黒板があるかのようにして人差し指で光の文字を描き出す。この地球には存在しない言葉ではあったが、俺的な解釈だと呪文に近い。魔法の国の言葉で、唱え、綴る間、周囲が
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