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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第68話 限界を超えて………
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がいなきゃダメだろ」
「でもレイだけじゃ無く僕達もレイと一緒に………」
「男なら好きな女の前じゃ格好つけたくなるもんだ。男を上げる時はそれを見てやるのも良い女の条件だと思うぞ?」
「好きな女ねぇ〜」
そうニヤニヤしながら耳元で呟くヴィヴィオ。なのはに至っては恥ずかしそうに顔を俯かせていた。
「と、とにかく!!奴は心配を掛けたが、2度も同じ事はしない筈だ!!だから心配せずに先ずは自分達の事を考えるべきだ!!」
少々自棄になりながら話を終えるバルト。
「もう時間も少ないです、確かに何処に居るのか分からない有栖零治を探すよりも出口に急いだ方が良いと思います。どっちの結果になってもゆりかご内に居るのは危険ですから………」
その言葉に渋々頷く有栖家の面々。
(確かに夜美の背中にいるヴィータを連れて闇雲に探しても見つかりっこ無い。………歯痒いですね、また私達はレイに頼ってしまう………)
悔しそうな顔でそう思う星。
「星、今はレイを信じよう………」
「今度はちゃんと帰ってくるよ………」
「私も悔しいけど………」
「夜美、ライ、優理………そうですね、今は私達の出来る事をしましょう………」
懸命に笑顔を作り、声を掛けてくれた3人に声を掛けた。
「………それじゃあ行くぞ」
星達とバルト達はイクトの誘導の元、ゆりかご内を進むのだった………
「がはっ!?」
『『零治!!』』
ホムラとエリスの叫ぶ声が聞こえた。
クレインの剣が俺の左腕を斬りつけた。更に動きが更に鈍くなった俺に容赦なく刃が襲う。
「ほらほら!!もっと動かないと死ぬよ有栖零治!!」
「くっ、この!!」
反撃に刀を振るったがクレインに軽々と弾かれてしまった。
「………何だいその弱々しい剣は!!」
「がっ!?」
鳩尾を蹴られ、倒された。
「ぐぅ………」
「愚かだね………君は私に勝てるチャンスは多々あった。例えばデバイスの非殺傷設定。あれさえなければ私は君の連撃を受けた時点で私は死んでいただろう」
「だがそれじゃあ………がああああああ!!!」
斬りつけられら左腕を踏みつけられ悲鳴を上げてしまった。
「ゆりかごの事が分からないかい?それでもやりようはいくらでもあったんだよ。何故ならこの部屋こそゆりかごの中枢へと繋がっていたのだから」
『えっ!?』
『それは本当なの!?」
エリスとホムラが驚いているが、俺にはそんな余裕は無かった。
「本当に重要な場所は身近に置くものだよ」
「ああああああ!!」
「おっと」
叫び声を上げながらクレインの足めがけて刀を突いたが軽々と逃げ
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