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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第68話 限界を超えて………
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した。

「痛っ!?頭をぺしぺし叩くな!!」
「それと人を指さしたら駄目だよヴィヴィオ」
「は〜い………」

「そちらも無事ヴィヴィオを救出出来たんですね」

いつもの家族の会話をする3人を見て、ホッとしながら話しかける星。

「お前等は………零治はどうなったんだ………?」

この場に居ない零治の姿を見て、バルトが重々しく問いかけた。

「レイなら助け出しました」
「本当か!?」
「うん。だけど助けた後強制的に転移させられちゃって………」
「そうか………」
「聞くまでもないだろうがレイを見ていないか?」
「ううん、見てないよ」

ヴィヴィオの答えを聞き、期待していないとは言え皆の顔が少し沈んだ。

「………イクトさん、クレインの場所は分からないんですか?」
「すみません、分からないです。恐らく私を裏切ると考えていたドクターが居場所を教えていたとは思えません」

なのはの問いに申し訳なさそうにイクトが答えた。

「何故彼女がバルトさん達と………?」
「まあ色々あったんだが、取り敢えずクレインはこいつを見捨てたから協力をお願いしたんだ」
「信用出来るのか?」

夜美はイクトを睨みながらそう聞いた。当然、有栖家のメンバーは警戒を解ていない。

「ああ、大丈夫だ。本当………後々が面倒な位な………」

後半の言葉の意味はよく分からなかったが、なのはもヴィヴィオを頷くのを見て、有栖家の面々をやっと警戒を解いた。

「でも本当に嘘ついてないよね………?」
「ええ」
「ライ、今のコイツは嘘はつかねえから安心しろ。………と言っても本当は知っていた方が良かったかもな」
「すみません………」
「い、いいえ!!そんなに深く頭を下げなくても大丈夫ですよ!!」

深々と頭を下げて謝るイクトに慌てて星がなだめる。

「しかしどうする?この道も違うとなれば何処かクレインの場所に続く道はないのか?」
「何処か……か」
「バルトさん?」

バルトの物言いになのはが不思議そうに話しかけた。

「何か気になることがあるんですか?」
「ああ。もしかしてクレインは通路の無い隔離された部屋にいるんじゃないかってな」
「えっ、それってどう言う………」
「要するにいくら歩いて探しても見つからないと言う事か?」

優理の問いに夜美が推測を述べた。

「確かにドクターなら有り得そうですね………」

そんなイクトの言葉に皆の空気が暗くなる。
そんな中、バルトが再び口を開いた。

「………そんなに暗くならなくてもアイツは帰ってくる。アイツが2回も続けて家族を泣かすような事は死んでもしないだろう。だからお前達はアイツが帰ってくる場所に居てやらなくちゃならない。アイツが帰っても迎えてくれる家族
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