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剣聖龍使いの神皇帝
第1巻
実技授業
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である・・・・まあ実際は皆のスタイルに合ったのでやってみれば案外出来るかもよ?力みも必要だが、自然体でやれば出来るはずだ」

とは言ってみるが、自然とやる者もいれば力みでやる者も多い。ま、あとは夢の中で体験したのをリアルでやればいい事で、ここからは少し暇になったのでプラーナを纏えばこういう事も出来ると言ってから、地面に向かい拳を振り下ろすがその後から更に驚愕をした。地面は崩壊し亀裂が出来て、まるで隕石が衝突したみたいな感じで、直径十メートルはあろうかという風にヒビ割れした。

「これは白鉄で言うなら剛力通というもんだ」

そう言ってから、サツキと俺との桁違いな力を見せたのかあんぐりとアホな口を開けているが、沙紀だけは違った。ま、これは本気のほの字も出していないが、本気でやったら建物ごとぶっ壊れる可能性があるからだ。そんで涼しい顔をしながら、俺は沙紀からタオルを受け取る。サツキ曰くあたしが両手にプラーナを纏わせるのに何ヶ月かかったのに、サツキの立場を壊してしまったようだった。

「驚いたぜ。オレ達以外にもデキる奴がいたとはな」

何か知らんが挑発的なのを受け取った気がするが、声の主を探すとだらしなく座っていた奴だった。授業前から、気になっていたが狼みたいな危険笑みを浮かべていた。それも三人の内一人らしく、立ち上がると腰巾着みたいな奴らも立ち上がるのだった。名前は確か石動 厳だったか。俺らの練習風景を冷笑して眺めていたので、黒魔かと思ったが後々コイツが倒す相手の一人目だと知った。俺より身長が高いが、前世どうこうではなく筋肉質なバカなのか全身からプラーナを立ち昇った。色は赤だったが、俺と沙紀とそいつら以外は息を飲んだ。全身からプラーナを放つ奴に対してこちらは何も見えない力のオーラで輝いているが、生憎奴にも見えていないはずだ。

「君は確か、三年の石動君の・・・・」

「ああ!迅兄はオレの兄貴だぜ」

粗暴な空気を巻き散らすが、こいつは正直言って雑魚だな。兄の話題が出た途端に優越感を隠そうともしない。

「兄弟で《救世主(セイヴァー)》というのは極めて稀。この学校にも彼らしかいないわ、それに彼の後ろにいるのも恐らくは・・・・」

いつの間にかいた静乃が静かに言ったが、俺も午前の座学で思い出した。《救世主(セイヴァー)》ってのは、一万人に一人の割合でしか存在しないとかだったか。ま、その調整をしたのも俺ではある。

「オレは二年前に入学した迅兄から、光技を教えてもらったんだ。灰村とか言ったな?お前もそのクチだろ?」

何か貶されているように思えたので言った。

「いんやお前みたいな雑魚みたいなクチではないな。第一俺のオーラは見えないだろうに」

「な、何だと!雑魚とは大きく出たな、俺は七門開くのに一年かかったんだぜ
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