11修行後編
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度だけ聞くわ。あなたは何者?」
疑われているみたいだけど、役得だったしいいかぁ。
「そうですね。何者かですか……、ライザー戦の終わりに教えますよ。今現在のところは秘密です」
まあ、話してもいいけど、あとあと面倒な事になるからな。
「秘密? 私にも話せないの?」
リアス様の眉がほんのわずかに釣りあがる。
「誰にも話したくない事の一つや二つはあるでしょう? それに俺はただの人間だったんですよ?」
「……そう」
そこまで言うとリアス様は顔を離して席についた。
そして、リアス様は改めて息を吐くと、ゆっくりと再び口を開いた。
「……ヤマトはどう思う?」
「……どう思うって、なにがです?」
「私の結婚についてよ。話を聞いていたんでしょう?」
いきなりなんだと思ったけど、リアス様は真剣のようだ。
「そうですね。俺自身の意見を言うと、高い地位の者が政略結婚をするのは仕方ないと思っています」
「っ!」
悲しそうな表情になるリアス様。
そんなリアス様に、言葉を続けながら言う。
「ですが、幸せにならない結婚。愛のない結婚は嫌です。俺個人として、少し会っただけですが、ライザーは気に入りません。ですから、リアス様にはライザーなんかと結婚なんかして欲しくありません。それに一昨日言言ったとおりイザーは、あなたの家柄を欲しいだけですしね。僕はあなたの美しさを気に入っているいます」
「う、美しいって……!?」
いや、リアス様。俺がかなり恥ずかしい事を言っているんですから、頬を染めないでくださいよ。
「とりあえず、あなたの『兵士』としてライザーは俺がぶちのめしますよ」
水を飲んでから立ち上がり、流しにコップを置き立ち去ろうとすると、リアス様にまた話しかけられた。
「あっ、あなたは私のなにを知っているのよっ!」
真っ赤な顔でリアス様が叫んだ。
そんなリアス様を見つめながら、思い出すようにつぶやいていく。
「……そうですね。まずは普段は姉のように振舞うけど、本当はすごく甘えん坊なところ。悪魔しては情が深い事。眷属悪魔の事を大切に思っている事ですね」
「なっ!?」
リアス様の顔がますます真っ赤になった。
「もう、寝た方がいいですよ。じゃあ、おやすみなさい」
「うぅ〜」
唸っているリアス様を後にして台所から出て寝室へと戻った。
◆
<リアス>
別荘の台所で本を読んでいるとイッセーが来て、お互いに愚痴を漏らしあい、自信を喪失したイッセーを慰めていると、ヤマトがやってきたのが見えた。
ヤマトが入りずらそうに私達が出て行くのを待
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