第十四話 斎藤中尉!!サッカーも書いてみた!!その四
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「そうされて下さい」
「色にも溺れると、ですか」
「最期は悲惨なんですね」
「麻薬ですから」
またこう言うのだった。
「それは」
「ううん、麻薬は」
「俺達も」
二人もだ、麻薬についてはこう言うのだった。
「するつもりないです」
「シンナーもです」
「酒は飲んでますけれど」
「煙草も吸わないですし」
未成年だから煙草は元々論外だ、しかしそのこととは別にだ。二人は二人の倫理観から伊藤に言うのだった。
「そうした身体に悪いことは」
「しないに限ります」
「麻薬とかシンナーとかそれこそ」
「やったら」
まさにだ、それだけでというのだ。
「もう人生終わりですよ」
「人間止めますか、ですよ」
「死んでも骨も残らないっていいますし」
「廃人になりたくないです」
「覚醒剤はしては駄目だ」
悪田部もだ、二人に自分の席から言ってきた。
「若しすればだ」
「やっぱり人生終わりですよね」
「人間止めますか、ですよね」
「身体がぼろぼろになり精神が崩壊し幻覚まで見る様になる」
そうなってしまうというのだ。
「だからだ」
「怖いですからね、麻薬中毒って」
「俺達も話は聞いてますけれど」
「したらそれこそ」
「破滅しますよね」
「そうだ、破滅する」
まさにそうなるとだ、悪田部も断言した。
「麻薬に手を出すとな」
「お金もかかりますし」
「禁断症状とか最悪らしいですね」
「もう括約筋とかも緩んで」
「漏らしたりするようにもなって」
「そうもなるしだ」
決して格好いいものでもない、そうしたところにまで影響が出てしまいだ。失禁することすら起こってしまうのだ。
「絶対にしてはならない。私もだ」
「麻薬は、ですね」
「されてないですね」
「したこともないし手を出している者や組織ともだ」
「関係ないですか」
「そうした連中とも」
「私は薬は嫌いだ」
はっきりと言った言葉だった。
「そうしたものはな」
「それはいいことですよ」
「いや、本当に」
二人も悪田部のそうした考えにはその通りと頷いて答える。
「それこそ麻薬中毒のヒーローの司令役とか洒落になりませんからね」
「この作品は子供に正しい人のあり方を教えるべき作品ですから」
「俺達の姿を見てもらって」
「その俺達の司令役の悪田部さんが薬に手を出したりそんなの売買している連中と関係があったら」
「もう洒落になりませんよ」
「その通りだ、確かに私は秘密を探る者には医者を送る」
KGBの隠語である、どういう意味かというとエレガントにことを運べという意味である。そうした意味での言葉なのだ。
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