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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0908話
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イバーンに合図を送るが……遅い。
 鳥の炎獣は真っ直ぐに飛び、ワイバーンと騎士へと群がっていき……騎士に何をさせるでもないままに、炎に包まれて命を絶つ。
 取りあえずドラゴンナイトはこれでいいだろが、まさかあれ1騎って事はないだろうな。
 そんな風に思っていると、ふとこちらに近づいてくる気配を察知する。
 それでも攻撃体勢を取らなかったのは、それが馴染みのある気配だったからだ。
 現れたのは、銃を手に取り機械で出来たヘルメットを被っている量産型W。
 その身体に血がついているところを見ると、侵入者との戦闘を繰り返してきたんだろう。

「アクセル代表、ご無事でしたか」
「ああ、それよりも丁度いい。その女を安全な場所まで送っていってくれ」
「了解しました」

 量産型Wだけあって、こちらの命令に特に何を聞き返すでもなく頷く。
 それを見ながら、女の方へと視線を向けて言葉を掛ける。

「こいつに付いていけば、取りあえず安心だ。構わないな?」
「え、ええ。……ありがとうございます。アクセル代表」

 俺の事に気が付いたのか、どこか改まった言葉遣いをしてくる女。
 それに小さく手を振り、その場を後にする。
 ……さて、こいつらが出てきた門とやらはどこにあるんだろうな。
 とにかく門がある以上、そこからこいつらが出てきたんだろう。だとすると、その門を押さえない限りは延々とこいつらが出てくる事になる。
 そんな風に考えつつ交流区画の中を進んでいると……やがて、それを発見した。
 そう、エザリアの報告にあったように巨大な門。
 幅は約20m程、高さ10m程だろうか。
 それは問題ではない。
 いや、現状で最も問題なのは知っているが、俺の目を奪ったのは門ではなく、更にその前に存在している侵略者共の本陣でもなく、その前に存在するものだった。
 この交流区画にいたのだろう30人程の死体の山。
 ……そして死体の山に誇らしげに突き刺されている、侵略者共の所属するだろう国の国旗。
 これが何を意味しているのか。
 即ち、このホワイトスターは自分達が占領したと示しているのだ。
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