マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0908話
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いた。
実際、その場にいる全員がブレスレットや指輪、ピアスといった風に魔法発動を身につけている。
「ホワイトスター内では魔力の消耗が激しいから、魔法はあくまでも補助的な感じで使うように。メインは銃だ。……よし、なら早速向こうに転移する。それとスティング、アウル。お前達は生身での戦いに関しては経験が浅いし、訓練も足りていない。敵を倒すんじゃなくて、味方のフォローや逃げている者達のフォローを優先しろ」
「ちょっ、待ってくれよアクセル!」
俺の言葉を聞き何かを言い返しそうになったアウルだったが、スティングに服を掴まれて悔しげに唇を噛む。
「いいな? じゃあ行くぞ」
そう告げ、影のゲートを使って交流区画へと転移するのだった。
交流区画に出た瞬間俺が見たのは、腰の高さまでしかないような醜い子鬼とでも表現すべき存在と、身長2mを越す、巨大な豚の顔を持った存在だった。
ファンタジーではよくある、ゴブリン、オークといったところだろうか。
これを見た時点で、俺は襲撃を仕掛けてきた者達がネギま世界の住人ではないというのを確信する。
ネギま世界の魔法界にいる存在は、なんというか、こういうシンプルにファンタジー系のモンスターは中々存在しないからだ。
グリフォンとドラゴンの合いの子でもあるグリフィンドラゴンのグリを見れば、その辺は分かりやすいだろう。
そもそも亜人のような類が住んでいるのはヘラスであり、俺達の潜在的な敵でもあるMMではないのだから。
「邪魔だ」
呟き、手を大きく振るって炎を生み出してこちらに向かってこようとしていたゴブリンやオークを纏めて消滅……否、燃滅させる。
「ちっ」
舌打ちをしたのはムウ。
その視線の先にあるのは、数人の男の死体。
そして、死体に向かって嬉しそうに手に持った槍を何度も突き刺している数匹のゴブリン。
「見るに耐えん」
コーネリアの口からその呟きが漏れると共に、周囲に響く銃声と共にゴブリンが地面へと倒れ伏す。
その音が注意を引いたのだろう。周囲にいたゴブリンやオークと思しき存在が、俺達の方へと向かって一斉に視線を向けてくる。
だが……
「貴様等、ただで死ねると思うな!」
イザークが手に持ったマシンガンで手当たり次第に殺していき、ムウやスレイもそれに続いていく。
「全員、散会して各個に敵を撃破しろ。見たところ本当に敵はファンタジー世界の住人らしいから、戦力的にはそれ程の脅威は無いだろうが、くれぐれも油断をするな。それとスティングとアウルは常に一緒に行動するように」
俺の口から出たその言葉に、全員が交流区画内へと向かって散っていく。
にしてもこれでMMの関与が無いってのは決定的だな。
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