マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0908話
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軍はいるかい?」
「いや、大丈夫だ。アンディ! 聞いての通りだ! 悪いが俺達はここで消えさせて貰う!」
こちらに向かってくるオーストラリアの首相にそう叫び、影のゲートを展開してキャンベラの郊外へと転移し、ニーズヘッグを空間倉庫から取り出して搭乗する。
そのままコックピットへと乗り込み、ニーズヘッグを起動し、システムXNも同様に起動させる。
「システムXN、起動。リュケイオスとのリンクを確認、転移フィールド生成開始……転移」
その言葉と共に、ニーズヘッグとシャドウミラーのメンバーを光の繭が包み込み……次の瞬間、俺達の姿はホワイトスターの転移区画に存在していた。
そうして俺が見たのは……
「うわあああああああああっ!」
「逃げろ、逃げろ、逃げろぉっ!」
「待って、私の友達がまだ交流区画に!」
「諦めろ! 今はとにかく逃げるんだ! シャドウミラーが奴等を食い止めている間に!」
そんな風に、転移区画へと向かって逃げてくる無数の人々の姿だった。
各世界との交流を広げるにつれ、交流区画にも当然人は増えている。
交流区画に店を持っており、毎日各世界からやってくる者達も多いし、何より交流区画という名前通りに色々な人が集まっている。
そんな場所にいきなり未知の勢力が現れたとなれば、この混乱は当然だろう。
だが……ちっ、人が多すぎてPTを始めとしたシャドウミラーの兵器が迂闊に使えないな。迂闊に上空を飛ぶだけでも、機体の発する衝撃波とかで他の世界の住人に被害が出かねない。
そう判断すると、ニーズヘッグから降りる。
すると、コーネリアを始めとした他の者達が逃げてくる人々から軽くではあるが事情を聞いていた。
「魔法界にいるモンスターのような奴とか、ドラゴンに乗っているのとか、とにかくそういうのが色々だよ!」
ネギま世界が出身だろう人物の声に、思わず眉を顰める。
ドラゴン? もしかしてMMからの宣戦布告か?
今の話を聞いてそう考えるが、とにかく今は一刻も早く交流区画に向かわなければならない。敵の正体に関して詳しく調べるのは、まずここをどうにかしてからだ。
「シャドウミラー、集まれ!」
俺の口から出た声に、周囲に散らばっていたシャドウミラーのメンバーが集まってくる。
全員に空間倉庫から取り出した拳銃やライフル、マシンガンといった代物を渡しながら口を開く。
「見ての通り、人が地上を逃げ惑っているからPTは使えない。生身での戦闘になる。全員、魔法発動体は持っているな?」
その問い掛けに、全員が頷く。
魔法顧問としてエヴァがいる以上、シャドウミラーのメンバーは全員が生身での戦闘もこなせるように訓練されている。当然魔法発動体の類も常に身につけるように習慣づけられて
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