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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
40 明かされた混沌
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る」
「それが最近のデンサンシティでの民間人による発砲事件や傷害事件の真相だったんすね…」
「だから例の殺人現場で殺された中学生たちは武器なんか…」

笹塚の疑問にリサは頷き、テーブルの上に現場から押収したユナイトカードを乗せた。
そして更に計画を読み進める。

「特に販売する相手は中高生をターゲットにしていたようです。これくらいの年齢の子供なら面白半分に使うでしょうから。そして頃合いを見計らい、武器だけでは満足できなくなった、もっと集団で優位に立ちたいという人間にユナイトカード、人間を電波人間に変貌させるこのカードをばら撒く」
「ったく、さっきのSWATの連中もコレ使って、アカツキに襲い掛かってきたんだろ?どいつもこいつも…」
「そして…ここからが問題です。27日午後9時、才葉シティ、そしてデンサンシティのインターネット管理システムを破壊します」
「ん?ここにきて何故、無関係のインターネットを?」

シドウは腹部を抑えながら、用意してあった食事にがっつく。
確かにシドウの言うとおりだった。
治安を悪くするだけなら、武器をばら撒き続ければいい。
インターネットをダウンさせれば、自分たちの行動にも支障が出る。

「インターネットをダウンさせるのが直接的な目的ではありません。もちろん自分たちの追跡を遅らせるという目的もあったでしょうが、それによって間接的に不安を蔓延させるのが目的だったんです」
「不安を?」
「ただでさえ、治安の悪い都市に住んでいる、いつ泥棒に入られても、道端でひったくりに遭うかもしれない状況で不安になったデンサンシティの人々の精神状態、メンタルヘルスの数値は他の都市の人の平均と比べても著しく低い」
「不安を広めたって…いやでも…」
「多分、今、笹塚さんが考えていることは殆ど正解でしょう」

マヤは深呼吸した。
正直、この計画は突飛過ぎて、理解に苦しむ内容だった。

「もし…不安になって誰も信用出来ない…いつ殺されるかも分からない…そんな状況になったらどうします?」
「そりゃ…自分の身を守れるように備えを…ん?まさかな…」
「ここからがまだ行われていない計画になります」
「これから…まだ何かあるってのかよ、姉ちゃん?」
「本当は27日の夜、インターネットダウンから28日の未明までの数時間の間に行う予定だったようです…」
「それが…ロックマンの出現によって防がれた…」

リサは頷き、計画のメインとなるページに切り替えた。

「彼らの本当の目的は…『混沌』。デンサンシティを中心とした…大規模な混沌のサイコロジカル・パンデミック…」

「混沌…?」

その場にいた皆が凍った。
理屈や理由は全く分からないが、恐ろしいことには変わりはない。
特にシドウに関してはデンサンシティ
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