憎悪との対峙
40 明かされた混沌
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つけた。
「...あの男と同じ時計は嫌でね」
「暁シドウのこと?あの男だっていつまでも古巣の思い出を引き摺っていないでしょう?」
「…それはどうかな?…始めるよ」
彩斗は時計を外し、キーボードに指をのせた。
美緒の端末の中には恐らく計画に関わるデータか仲間との連絡の履歴が残っている可能性が大きい。
中を閲覧するには、最初にロックを外す必要がある。
端末のOSはAndroid、開発ツールで解除する。
それが出来ない、特殊なロックなら自作ツールで強行突破、彩斗の頭には幾つかの手段が浮かんでいた。
そして指はそれを反映するようにコマンドを叩き始める。
shark@vaio-1:~# adb -d shell
$ su
-bash: su: command not found
「通常の手順じゃ無理か…」
Root、すなわち管理者権限は国内メーカーの端末の場合、使えないようになっているものが多い。
海外を飛び回る美緒ならば海外仕様のものを使用しているかと踏んだが間違いだった。
だとすれば強行的に管理者権限を取ってからロックを解除する。
shark@vaio-1:~# ./tools/mobile/android/exploit/rootkit -i /dev/sdb1
Sending exploits …
Completed.
shark@vaio-1:~# adb -d shell
$ ./rootkit
rootkit> set root system_files paste
rootkit> .exit
$ su
root@android:~#
「よし」
「どう?」
「無理やりだけど端末自体の管理者権限は手に入れた。あとはロックを解除するだけ…」
root@android:~# sqlite3 data/data/com.android.providers.settings.databases/settings.db
sqlite> update secure set value=0 where name=‘lock_pattern_autolock’;
sqlite> .exit
root@android:~# exit
shark@vaio-1:~# adb reboot
コマンドを実行すると繋がれていたXperiaは再起動を始めた。
今までの一連の作業の結果を反映するためだ。
メーカーのロゴが数秒表示され、再起動が完了する。
ロックはちゃんと解除されていた。
「これで自由にファイルが検索できる」
shark@vaio-1:~# mount -o noexec /dev/sdb1 /mnt
shark@vaio-1:~# c
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