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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
泣きつかれる
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のかもしれないが、それでも抑えることが出来るのは片方だけ。
だから話してしまってもそこまで問題はないように思えるが、念には念を入れておくべきだと判断するのは当然のことだ。
そして、一輝の主催者権限については今現在知っているのは一輝と湖札の二人だけなので、四人はそもそも話すことが出来ないのだ。
「ちなみに、スレイブちゃんはお兄さんのこともの凄く絶賛して伝えてたから、そういう認識の人が多くなってるかも。」
「うわぁ、予想以上に面倒そうな状況になってる。」
「別にいいじゃない?悪く思われてるのよりは変えやすいし。」
「まあ、そこは救いだけど・・・」
「あと、ウィラさんにも一輝さんのことを色々と聞かれましたね。」
「ウィラに?」
と、ここで何か聞かれるような心当たりのない名前が出てきたため、一輝は聞き間違いではないかと思い聞き返した。だがしかし、聞き間違いではない。
「そういえば、私も聞かれたわね。ヤシロとスレイブも聞かれてなかった?」
「うん、聞かれたよー。ウィラお姉さん、色んな人にお兄さんのことを聞いて回ってたし。」
「んー・・・あ、そうか。俺個人で考えるからダメなのか。」
「何か心当たりがあるの?」
「一応、一個出てきた。」
自分の中で勝手に納得できた一輝は、満足げな表情をする。
ちなみに、一輝のこの予想は当たってはいるのだが、完答は出来ていない。なぜなら、ウィラが一輝に興味を持ったのは一輝が思い浮かべている事の他に・・・『一輝が戦っている姿を見て』、というものがあるのだから。
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