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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第3話 特別編 我が祈りは旭日と共に 其ノ1
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パーツやリザーバーのMSを収納するスペースに変更した。
その為、MSデッキと言っても、その広さは尋常ではない。

第1デッキの奥、第2デッキと繋がっている昇降機の近くに人集りが出来ていた。
俺とラトロワは顔を見合わせ、その人集りに近づいた。

「おい、なんの騒ぎだ?」
「あっ、提督ッ??」

整備班の若手が驚き、それに気づいた人集りが一瞬で静まり、全員が敬礼で出迎えてくれた。
それに答礼しながら、人集りを掻き分けて進む。

現れたのは、一際巨大なコンテナ。
だがそのコンテナは、はっきり言って異質だった。
というのも、問題なのはそのコンテナの表記。
連邦のマークではなく、ジオン公国≠フマークが記されているのだ。

「こいつは?」
「はい、第2デッキを整理していたら出てきました。
納入日は0095年の4月10日です」
「95年……随分前だな」

コンテナのロックが解除され、内部が明らかになる。

其処にあったのは、長大な砲身と巨躯。
カーキ色の装甲に、特徴的なモノアイ。
まるで、主を待つ騎士の様に、光の灯っていないモノアイが、俺を見据えていた。

「なんだこいつは……」
「提督……こいつは…一体…」
「……ザメルだ」
「ざ、ザメル?」
「ああ、YMS-16M.XAMEL。
ジオン軍の試作MSだ」

YMS-16Mザメル=B
ジオン公国軍が開発した試作MSだ。
全高27.0m 、本体重量75.0t。
全備重量121.5t、ジェネレーター出力1080Kw、スラスター総推力は61800Kg(10300Kg×6)。
装甲材質は超硬スチール合金で、武装には固定式の680mmカノン砲、20mmバルカン、8連多弾倉ミサイルランチャーを持つ、地上用の長距離砲撃戦用MS。
桁外れの出力を持つ熱核ホバージェットを有し、地上での最高速度は時速220kmにもなる。
最大の特徴は背面上部に装備する中折式680mmカノン砲だ。
堅牢な地上施設は疎か、艦艇でさえ一撃で破壊可能なカノン砲による砲撃は、地上を抉るほどの威力がある。

「宙賊を討伐した時に接収したんだろう。
宇宙じゃ使い道が無かったからな、そのまま御蔵入したんだろう」
「どうしますか、これ」
「折角だしこの際、有効に使わせて貰うさ。
上手く行きゃ、大幅な戦力強化に繋がるはずだ」
「では、早速組み立て作業に入ります」
「ああ、任せる」

コンテナから離れ、姉達の元へ戻る。
皆興味深げにザメルを見ている。

「ねぇ、……一葉君。
あのMSの主砲、……680mmあるって本当?」
「ああ、そうだよ」
「46cm砲より大きいの??」
「まぁ、そうなるかな?」
「……ひ、ひえ〜〜〜……」

皆が唖然としながら、ザメル
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