第2部
第3話 特別編 我が祈りは旭日と共に 其ノ1
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
い奴等だ。
「鹿島鎮守府の皆様、ようこそ当艦へ。
本艦の艦長を務めています、フィカーツィア・ラトロワ大佐であります」
「おいラトロワ、なんなんだこのお祭り騒ぎは」
「当たり前だ、世話になっている鎮守府の最高指揮者が御出でになるんだぞ。
それに先の海戦は彼女達艦娘の尽力が無ければ、我々は今ここに立っていなかっただろう」
「全く……耳早すぎだろ……」
「ふふ、ヴィドフニルの諜報能力の賜物だ」
「今すぐあの暇人共を鎮守府中から撤収させろッ??」
最近諜報部隊や歩兵大隊が暇そうなのは知っていたが、何故こう言う方向に暴走してしまうのか。
頭が痛くなってきた。
「皆〜ッ?? 艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよ〜〜ッ??」
《《《L.O.V.E.ラブリー、那珂ちゃ〜〜〜〜んッ??》》》
「……はぁ…」
いつの間にかファンクラブまで作っている艦隊員に呆れながら解散を促し、皆を率いてリンドヴルム艦内へ歩を進めた。
まず最初に足を踏み入れたのは、艦隊の心臓部でもあるMSデッキ。
現在、リンドヴルムのMSデッキには6機のMSが格納されている。
壊滅した第3小隊のスペースには、海中からサルベージされたジムクゥエル2機とジムキャノンUが置かれ、今尚使用可能なパーツ採取と敵機の破片回収が行なわれている。
因みに第3小隊のパイロットは奇跡的に一命を取り留め、現在は療養中だ。
「…大きい……」
「この子達なら深海棲艦もぽいぽい出来るっぽいッ??」
未だMSを見た事のない不知火と夕立が率直な感想を述べた。
「こいつらは元々陸上・航宙戦闘を念頭に開発されてるから、空中・海上では動きが制限される。
母艦として、足場として、艦娘の支援が必要不可欠なんだ」
「……私達は足場なの……?」
「まぁ……そうなるな……」
「……緊急時の対応って意味でね……」
肩を落とす日向と伊勢にフォローを入れる。
「これが俺の機体、ヘイズル改1号機だ。
機体自体はジムクゥエルと同一だけど、各種装甲、追加装備を施して、ヘイズル改の仕様に改修してある。
それに加えて機動戦闘重視のオプションを装備してある」
「肩にKAGAって書いてある」
「本当だ、加賀さんだ」
「……え??」
「横須賀に行く時加賀姉さんに搭載したからだよ。
その時のマーキングのままなんだ」
「……あ…………そう……」
「大丈夫、まだチャンスはあるわ」
何故か不貞腐れる加賀を鳳翔が励ます。
更に皆を引き連れて奥へと進む。
リンドヴルムのMSデッキは二層式で、通常のアーガマ級は1フロアに4機格納できる。
が、改修工事の際、主機を高性能かつ小型のものに変更した事により空いたスペースを活かし、下層第1デッキにMSを。
上層第2デッキには予備
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ