第013話 脱獄のハトレイ
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、炎の壁が展開された。
?うわッ!?
レヴィアタンの腕をすぐに引いたため
炎の壁に巻き込まれずに済んだようだった。
?やはり、そう簡単にはいかないな?
レヴィアタンは左右に大きく動きながら後ろに下がった。
入れ違いにカイエンが駆け込んで行き、懐から剣を抜いた。
「〔灼熱乱舞!!〕」
全身を回しながら斬り込んで、炎の壁を断ち斬った。
その隙間から飛び込み、ゼロに剣を振り下ろした。
「無駄だということがわからないのか?」
ゼロは剣をカイエンの太刀筋の延長線上に置いた。
剣は当然ながらゼロの剣に当た――――――――――
フッ‥‥‥
―――――らなかった。
「何だとッ!?」
カイエンの手には剣が握られていなかった。
何も握っていないその右手を虚空を掴む左手と共に腰に添えた。
ボッ!!
添えられた手の中に剣が鞘に収められたまま出現した。
そして、その剣を抜き横一文字に振り抜いた。
シャキンッ!!
しかし、ゼロは瞬間的に身を反らしたことで
薄皮どころか服しか斬れないという結果に終わった。
カイエンは体勢の崩れたままのゼロにさらに追撃を加えた。
ブオッ!
「くっ!」
更に避けた。その後も次々と来る剣を避け続け
体勢を十分に整えた上で剣で受け止めた。
ガキイイイィィィィィィィィィィィィィィイイイン!!
ガリガリと剣が擦れ合う耳に痛い音が
拮抗している二人の間から聞こえて来ていた。
「まさか剣を出し入れできるとは‥‥‥‥‥‥
先程の戦いで使わなかったのは余裕からですか?」
「これは一回限定の不意打ちじゃからな。
それに、消したら再び出す時に隙が出来る。
余裕と言うよりは出し惜しみかのぅ」
二人は平然と会話しているように見えるが
実は両方とも全力で剣を押し合っている。
外から見ると、中は音だけしか聞こえず
何が起こっているかが全く分からなかった。
?俺をインドア派と一緒にするなよッ!!?
ボンッ!!
″レヴィアタン″が猛スピードで突っ込んで行き
炎の壁をものともせずに突き抜けた。
?たまには俺もアグレッシブに行かないとな!?
「死ぬわッ!!」
笑い声を上げているボブの搭乗している
″レヴィアタン″の脚にしがみついたセキレイが叫んだ。
「でも助かったぜ。おかげで入れたんだからな」
?一応、装甲は並の兵器じゃ破壊できない頑丈さだが
ゼロの本気の熱量はそれをはるかに上回る。
だが、カイエンさんが中で戦ってくれてた事で
彼はこの炎の壁の熱量を上げる余裕がなくなったわけさ?
「それじゃ、もし結構ゼロが
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