1部
36話
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試合が発表される前に二人は目覚めた。
目覚めた二人はまた軽口のようなものを叩きながら、楽しげに笑い合っていたのだが……ふと、気になった事があったので聞くことにした。
「サクラ、一つ聞いていいか?」
「え?あ、はい」
「何故、君達の学年の女子は長髪の者が多いのだ?」
私の学年ではいるにはいたが、私以外は大抵結んで動きの邪魔にならないようにしていた。しかし、ヒナタの学年はやたらと髪を私のように結ぶことなく伸ばしている者が多い印象があった。
私の場合は昔からこの髪型だったのでそのままにしただけなのだが、同じような者があそこまで多くいるというのはどうにも腑に落ちない。
「えっと、サスケ君が髪の長い女の人がタイプだって聞いたんでみんな伸ばしたんです」
「サスケが?初耳だな、それは。一体何が原因でそんな噂が広まったのだ?」
「なんでだったかな……ちょっと、いの。あんた、知らない?」
「あれでしょ、サスケ君が背の高い着物姿の、黒くて綺麗な長い髪の女の子と歩いているのを見たって話でしょ?」
「そうそう、黒髪で着物姿の背の高い女の……人……って、それってヒジリさんじゃない!?」
ふむ、確か私は髪は長いし黒髪で、着物以外で出歩く事は殆ど無い、ついでに背も高い方でアカデミーの時はサスケの相手もよくしていた。条件には確かに当てはまるな。
「仮にそうだとすればその噂はなんの意味もないな」
「そうですね……なんだかこういう噂の種ってこういうのって決まってるんですよね」
「でも、サクラ。それじゃあサスケ君が好きな人って……」
「ないな」
「ないわ」
私とサクラは声を揃えていのの言葉を否定し、サクラはサスケとナルトから聞いたであろう私が何のために彼らと共にいたのか、という話をいのに説明し始めた。
説明の中に鬼やら悪魔といった一言物申したくなる単語があったものの、およその内容は正しいのでわざわざ訂正する事もないか。
そして、いのが納得するのと同時に掲示板に試合内容が発表された。
テンテン 剣ミスミ、どうやらテンテンの出番のようだ。
さて、彼女が蜘蛛の糸を扱えるのであれば、この屋内戦において負ける相手など砂の人柱力あたりか。この戦いあの剣ミスミとやらが一方的に潰される展開しかないな。
「試験官さん、一つ質問いいですか?」
テンテンは下に降りるなり試験官に声をかけた。
「はい、なんでしょう?」
「もし私の攻撃が偶然上の他の人に当たったらどうなるんですか?」
試験官である月光ハヤテは一瞬考えるような素振りを見せ、上忍達に目配せをしてからテンテンの問いに答えた。
「我々が対処しますので、故意に狙うような攻撃でもない限りは問題ありません。ゴホッゴホッ…」
「その様子だと不安だけど……まっ、大丈夫でしょ」
「何をウダウダと
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