緋色の空に消えた幻
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は…オレは…!!!!」
「タクヤ…ウェンディ…シャルル…エマ…。もうおまえたちに偽りの仲間はいらない。」
ローバウルはタクヤたちの後ろに指を差した。
「本当の仲間がいるではないか。」
タクヤたちは涙を流す事しか出来なかった。最後の一人も消え、次第にローバウルも消えかかっていた。
「おまえたちの未来は始まったばかりだー。」
「マスターー!!!!」
ウェンディは消えかかっているローバウルに向かって走っていった。
「皆さん。本当にありがとう。ウェンディたちを頼みます。」
パァァン
そして、ローバウルの姿は完全に消えた。
タクヤたちの体から化猫の宿の紋章が小さな光の屑となってやがて消滅した。
ドッ
「マスタァーーーーーー!!!!」
ウェンディの声はむなしくも空に響かない。それでも止まらなかった。
タクヤも声に出さないがその目には大粒の涙が溢れていた。
タクヤはウェンディの所まで歩き出し、後ろからウェンディを抱きしめた。
「おにぃちゃん……。」
タクヤは何も答えないまま泣いている。ウェンディもタクヤの腕を掴み泣いた。
その時、肩に誰かの手が置かれた。
「愛する者との別れのつらさは仲間が埋めてくれる。」
タクヤたちはエルザの声に耳を貸した。
「来い。妖精の尻尾へ。」
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