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転生とらぶる
マブラヴ
0907話
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あまり良い事ではないのでしょうか?」

 小首を傾げて尋ねてくる煌武院に、小さく肩を竦める。

「崇継や恭子の知り合いなら構わない。じゃあ、ハイヴ攻略を祝って……」
『乾杯』

 斯衛も含めてその場にいる全員がグラスを掲げて、声を合わせたその時。

 ドクンッ!

 唐突に俺の中で起きる脈動。
 ……これには覚えがある。俺の中にある念動力が危機や……あるいはなにか想像もつかないような出来事が起きた時に知らせてくれる警鐘だ。
 だが、何が起きた? このマブラヴ世界で俺が警戒するような何かが起きるとはちょっと考えられない。
 この世界の中でも最大の脅威であるBETAですら、俺達シャドウミラーにとっては敵ではないのだから。
 となると、BETA以外……人間? ソ連、アメリカ辺りが何かやらかしたか?
 だが、それもちょっと考えられない。

「アクセル、どうかしたのか? 急に険しい顔をして動きを止めて……」

 グラスを持ったまま動きを止めた俺の様子に不審なものを感じたのだろう。崇継がそう尋ねてくるが、俺はそれに答えず注意深く周囲の様子を観察する。
 ……取りあえずこのパーティ会場で何かが起きる訳ではない、か。
 となると……なんだ?
 そんな風に思った時だった。俺の持っている通信機に連絡があったのは。
 通信機を取り出すと、そこに映し出されたのはエザリア。
 何故か焦った表情を浮かべ、俺が出たと知るや否や口を開く。

『アクセル、至急戻ってきて頂戴! 緊急事態よ!』
「……何があった?」

 クールビューティを絵に描いたようなエザリアが、こうまで取り乱している理由が想像も出来ずに尋ねる。
 今日のエザリアはアンバールハイヴ攻略についての援軍を出してくれた各世界に挨拶回りに行ってた筈だが……考えられる事態としては、SEED世界でロゴスやブルーコスモスの残党が暴れたか、ギアス世界でブリタニアの貴族が反旗を翻したか。あるいはマクロス世界でまた未知の存在が襲ってきたとかか? ネギま世界で造物主がまた現れたという可能性もあるか。
 だが、それらを考えても念動力がここまで危険を知らせるかと言えば、それは有り得ない。
 となると、それ以上の何かが……

『ホワイトスターの交流区画の中に……何と言うか、巨大な門のような物が突然現れて、そこから謎の勢力が現れて侵攻してきているわ』

 エザリアの言葉に、思わず俺は目を大きく見開く事になるのだった。
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