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転生とらぶる
マブラヴ
0907話
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おや、アクセルは随分とモテているようで何よりだね」

 不意にそんな声が聞こえてくる。
 聞き覚えのある声に視線を向けると、そこにいたのはスーツに身を包んだ崇継、パーティドレス姿の恭子。その2人のお付きとして1人ずつの近衛。この辺は見覚えのある面子だったが、他にも初めて見る顔と以前に見た顔が1つ。
 取りあえず救いの手という事で、こっちに群がってくる女達に軽く断りを入れてから崇継達の方へと移動する。
 群がっていた女達にしても、ここで無理に俺に言い寄れば不愉快に思われるというのは理解しているのだろう。あっさりと解放してくれた。

「よう、崇継。両手に花ってのは羨ましいな」
「ふむ、確かに。けど普段のアクセルは両手両足に花どころではないだろう?」
「……相変わらずお盛んですね」

 崇継の言葉に肩と胸元が大きく開かれた青のドレスを着た恭子が、ジト目を向けながらそう告げてくる。
 そんな恭子に向かって小さく肩を竦めてから口を開く。

「ま、色々とあったしな。恭子もそのドレスは似合ってるぞ」
「そうでしょうか? どうも露出が派手なような気がするんですけど」

 露出が派手って……戦術機のパイロットスーツを着ているのに、何を今更。
 そんな考えが表情に出たのだろう。恭子の咎めるような視線が俺へと向けられる。

「何か不愉快な事を考えてませんか?」
「いや、別に」
「恭子様、英雄色を好むと申しますし」

 そう言葉を挟んできたのは、この中で唯一見覚えの無い女。……いや、少女と言うべきか。中学生くらい、年齢としては13〜15歳前後といったところだろう。
 その人物の後ろに控えているのは、以前に夕呼と飛鳥計画の機体や不知火を運んできた時に一緒にいた斯衛の女、月詠だ。
 確か月詠は斑鳩家や崇宰家と同じ五摂家の1つ、煌武院家に仕えていた筈。となると……この子供は煌武院家の人間なのだろう。

「崇継?」

 俺の問い掛けに崇継が小さく首を傾げるが、すぐに頷き口を開く。

「ん? ああ、そう言えば紹介がまだだったね。彼女は煌武院悠陽。僕たちと同じ五摂家の1つ、煌武院家の有力な次期当主候補だよ」
「へぇ……」

 崇継の言葉は予想通りであり、予想外だった。
 確かに煌武院家の者であるというのは予想通りだったが、まさか中学生くらいの年齢で五摂家の次期当主候補というのは予想外だ。

「アクセル殿、不躾な視線は謹んで貰いたい」

 煌武院を見ている俺に声を掛けてきたのは、その後ろに控えていた月詠。
 以前の港の時と違って公の場というのが関係しているのだろう。その言葉遣いは丁寧なものだ。
 舌鋒や視線の鋭さは相変わらずだが。

「ああ、悪いな。けど、崇宰家といい、煌武院家といい……随分と女の次期当主候補
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