閑話という名のイチャイチャ話、前編
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左腕に柔らかいものが当たってるぜ。
「ど、どうした?」
「わ、私が食べるお手伝いをさせて頂きます!」
食べるお手伝い?
えっ?なにそれ?
でも、白雪の好意を無下にするわけにもいかないので――
「ああ、頼むわ」
了承する。
「そ、それでは……」
白雪はプレーンのパンケーキをナイフで切り、フォークで刺してそのまま俺の口の前にもってきた。
「あ、あーん」
えっ、ナニコレ、公開処刑?
ついには黒歌までニヤニヤし始めた。
恋と白音は羨ましそうにこっちを見て、千冬は顔を少し赤く染め、そっぽを向き束は俺と千冬を交互にニヤニヤと見つめてる。
普段なら千冬が止めるんだが、今日はバレンタインを渡す人が何しようと邪魔してはいけないと家族ルールで決まってる。
当然俺の拒否権もないことが決まってるわけで……
パクッと食べた。
朝飯だからか若干甘味を抑えたパンケーキやチョコソースの味が口に広がった。
「お、おいしいですか……?」
「ああ、美味いぜ」
「はぅぅ……シャルちゃん、次、次はこっちをどうぞ……!」
次も食べる。
雛鳥気分が味わえる。
「ちーちゃん、ちーちゃん。
束さんがあーんしてあげるよ!」
「いらん。自分で食べれる」
「ぶぅー。ちーちゃんのケチぃ」
「れんれんハチミツたれてるよ!おっぱいにっ!」
「……べとべと、する」
「うはっ、エロゲ、エロゲキタコレ!」
「ほら、白音ちゃんと食べなさい」
「にゃぁ……黒歌姉様……」
「はいはい。後があるから今は我慢よ」
皆さんそのまま俺を弄らずに朝食を終えてください。
「シャルちゃん様……あーん」
与えられたものを食べる。
こりゃあ、朝食終わるまで時間かかりそうだわ……
◇◆◇◆◇
永い朝飯を済ませ登校なう。
今日は一人での登校だ。
他の皆は別行動。
いつどこで渡すかはその人しだいだからな。
邪魔にならないよう今日俺の側には誰もいないんだ。
完全にフリーな日だ。
そして何事もなく教室についた。
クラスメイトに挨拶をし、自分の席についてバックから用具を机の中に入れようとしてある存在に気づいた。
赤地で可愛らしい装飾が施された箱が入ってることに。
開けてみるとそこには手作り感漂うハート型の一口サイズほどクランチチョコが数個入ってた。
手紙も作ってくれた本人の名も書いてないバレンタインのチョコ。
何ともまぁ、可愛らしいことで。
こういうの苦手なんだろうなぁ。
恥ずかしがり屋だし、嫌がられたりされるかもと怯えてるみたいだし。
そんな
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