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俺の名はシャルル・フェニックス
閑話という名のイチャイチャ話、前編
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だなってそう思うわけだ。

さて、ロシアンクッキーは後で食べよう。

今日は学校があるからな。

獣化なんてしたら目も当てられない。

今日はちゃんといかないといけない日だからな。

まぁ、でも、束が案外早く来たお陰で朝飯まで時間はある。

USBメモリのマル秘映像ってのでも見てみるか。

ベッドから起き上がり、頭を掻いてから机へと向かいノートパソコンを起動させ、USBメモリーの映像を再生させる。

そこには真っ暗なリビングに明かりのついたキッチン、そしてそこに立つ千冬の姿が。

ああ、なるほど。

内容が何と無く分かったので一時停止をしてスリープ状態にする。

まぁ、これは明日か寝る前あたりに見るべきだよな。じゃないと完全なネタバレだ。

やることも無くなったので一階にあるリビングに行くか。

皆はまだ寝てるだろうから足音をたてないように歩く。

ウチのやつらは色々と気配に敏感だから起こしてしまうかもしれないからな。

一階に降りリビングにたどり着くと既に制服を着てその上にエプロンをつけてる白雪がキッチンにいるのがわかった。

「白雪おはよう」

「…………」

あれ?返事がない。

朝食や昼の弁当を作るのに集中してるのか?

珍しいなと思いつつ、喉が渇いたのでキッチンにある冷蔵庫からお茶を出し、食器棚からコップを取って注いでお茶を一気に飲む。

そして白雪を見てみると一心不乱に何かを作っていた。

何を作ってるのか分からないが何の目的で作ってるのかは分かった。

だから、俺はキッチンから立ち去ることにした。

シャワーでも浴びて着替えとこ。


シャワーを浴び終わり、着替える頃には朝飯が出来上がっており皆席についていた。

いつもより30分くらい早いな。

おはよう、と皆で朝の挨拶しあい、席に座る。

いつもは左側の中央なんだが、今日は左側の端が俺の席らしい。

隣は白雪で前が恋だ。

「今日はバレンタインということで五種類のパンケーキを作ってみましたっ」

少し照れ気味に白雪が言う。

目前には五色のパンケーキ。

色合い的にプレーン、チョコ、ゴマ、イチゴ、抹茶だろう。

プレーンには『DEAR SYARU』とチョコソースで書かれており、少し生クリームや苺やブルーベリーなどの果物がトッピングされている。

『My Husband』、『My Boyfriend』、『I Lave You』、『愛しのシャルちゃん』と書かれていた。

トッピング付きで。

芸が細かいというかなんと言うか……

おい、理子ニヤついてんじゃねぇよ。

「あの!シャルちゃん様!」

グイッと近寄ってくる白雪。


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