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【IS】千万回負けても、諦めない。
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もなく挑んで勝ってしまうと拍子抜けする。

「織斑………お前もうちょっと本気出して戦えよ!対策立てないまま普通に勝っちまったじゃねえか!」
「ぜはー、ぜはー……お、お、お前その言いぐさはないんじゃないか!?俺がブレードオンリーなのを知ってて嫌らしく距離取りながらマシンガンで袋叩きにしたのはお前だろ!」
「だって普通もうちょっと色々戦い方を考えてると思うだろ!!」
「俺と白式にはこの戦い方しか出来ないんだよぉぉぉーーーッ!!」

この織斑、結構本気で戦ってたらしい。この常敗無勝とも言える戦いをする俺より弱いとは、予想外だ。ど、どんまい!明日はきっといいことあるさ!
見物客たちはざわ・・・ざわ・・・してるけど、俺は元々たっちゃんに一度とはいえ勝ったので「本当に強いんだ……」とか「美男美女に厳しい」とか「ひっこめ打鉄馬鹿ぁー!」とか言いたい放題聞こえてくる。何とでも言うがいい。勝った奴が勝者だ!

「セシリア。お前はこの戦いをどう見る?」
「どうと言われてましても……一夏さんの警戒すべきところを抑えて極めて堅実に戦った結果、リーチの差で完封できた。……としか」
「よねぇ。アクビが出るくらい模範的で、呆れるほど有効な戦術よ。特にあの左右に不規則にぶれる機動が完全に一夏を翻弄してたわ」

かしまし三人娘(一夏の指導官でもある)がはぁ〜、とため息をつく。
たっちゃんの指導でその辺の1年くらいには勝てる段階まで腕を上げたつもりだったが、こんな消化不良では腕の自信もクソもない。勝てる相手に勝っただけだ。そもそも力量に大差がなく、しかも剣しか持ってないと分かっているISにどうやって負けろというのだろうかと言うのが俺の感想である。

「えっと、織斑……お前のISって本当に武器それだけなのか?」
「ああ。一撃必殺にしてEN食い虫の『零落白夜』を搭載したこの雪片一刀しかない」
「つまり対策はパイロットの腕次第、勝てるかもパイロットの腕次第か。言っちゃ悪いが素人に渡すものとしては糞ISだな」
「言うな!内心でそう思ったけどお前が口に出すな!!」

薄々感付いていたらしい織斑が血涙を流している。
スペックは打鉄ちゃんを凌駕しているようだが、装備品が一個で固定というのが痛すぎる。つまり何が来ても装備に頼らず自分の腕だけで勝負しなければいけないのだ。試合開始と同時にひたすら敵に突っ込んで何が何でも一発叩き込む以外に戦い方がないとは、これを作った倉持技研は恐るべき変態である。

「とりゃーずお前がやるべきは敵の攻撃を掻い潜る訓練だな。あと、ISの脚による踏み出しを活かしてもっと地上での移動を学んだ方がいいと思うぞ。攻撃より機動と回避を最優先だ」
「おお!ものすごく真っ当なアドバイス!」
「あとその一撃剣の使い時。加速を活かすなら斬るより突
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