【IS】千万回負けても、諦めない。
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そう断言してやると、研究者は泡を吹いて倒れてしまった。
まぁ調べた結果「BABEL」とかいう赤文字ウィルスでも出てきたらどうしようかと躊躇いはしたが。
「ほう、ISコアのブラックボックス内はそのようなプログラム構造だったのか」
「あ、織斑先生」
後ろから先生登場。ババァーン!とか言ったら特に意味もなくぶん殴られそうだ。
「今までISを解体分析しようとする輩は数多いたが、誰もそれを実現できなかった。何故ならそのプログラムはマッチ棒で組み立てた模型のように緻密で、かつ触れればすべてが崩れ去るようなデリケートな構造になっていたからだ」
「まぁ確かに一見すると詰んだジェンガでしたけど……それだとプログラムとして脆すぎます。篠ノ之博士がそんなお粗末な物を完成品として人に見せますかね?俺なら誰も用途が分からないような機能や、一見して意味がないようなプログラムで補強します」
「ふ……奴のお仲間か。まぁいい」
俺は正直、プログラムを読んだというよりそれを組んだ篠ノ之束という人物像を読み取って、大丈夫だろうと踏んだのだったりする。というかそれ位みんなもやっている物と思っていたが……
「ほら、お前の打鉄だ。専用機までの付き合いになるが、コアは引き継がれる。服が変わるようなものだと思っておけ」
「………俺の打鉄ちゃんは現状で戦えますぅー。新型を態々作って寄越されても、こっちにゃこっちの積み上げたノウハウって物があるんだから困りますぅー」
「何がノウハウだ操縦期間一か月以下の癖に。パイロットは現場においては臨機応変。ISも然りだ」
「だから臨機応変に打鉄ちゃんの調整してるんじゃないですか!今ある力を最大限に活かして状況に向かう事はむしろ基本でしょう!」
「……といいながら打鉄の待機形態を我が子のように抱くのはやめろ。見ていて笑えるから」
そんなこんなで俺は学園に復帰した。
なお、帰ってきた頃には中国転入生やらトーナメント襲撃やらで騒ぎが一通り起きた後だった。実は検査入院に10日以上をかけてしまってたのだ。その間も俺の所に来て勉強やら訓練やらに付き合ってくれたたっちゃんの助力なしには復帰は難しかっただろう。
専用機持ち増えてるじゃん。セシリア対策は検査入院中にいくらか考えたけど、中国のアレはイマイチ付け入る隙が分からないな。よし、模擬戦してデータ収集するか。
ちなみにどこぞの自称十全の天才さんはというと、人生で初めて見つけた彼女の「理解者」に、興味深げな笑みを浮かべていたとか。
= =
トライアンドエラー。人生の基本にして俺の基本だ。
試しては敗北し、敗北しては試す。その反復練習こそが勝利に必要な物であり、生きていくうえで大事なことだと俺は思っている。だからこそ、特に何の対策
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