第3章 新たなる好敵手
第15話 風神竜の導き
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が気付いてくれて助かったよ。遊雅君に連絡もしてくれたお陰で」
火凛の言葉を聞いて、燈輝はちょっとした悪戯心を芽生えさせた。
「ほう、もうお互いに名前で呼び合うような関係になったのか」
「ちょっ!そ、そんなんじゃないよ!?」
「ん?どう言う意味だ?」
遊雅は燈輝の言っている意味が理解できない様子だった。
一方で火凛は色恋沙汰に敏感な華の十代女子。燈輝の言葉をそのような意味で受け取り、顔を真っ赤にして猛反論し始める。
そんな彼女の様子を、燈輝は微笑しながら楽しんだ。
「冗談のつもりだったんだがな。そんなに反発すると言う事は、満更でもないと受け取ってもいいのか?」
「も、もうっ、咲峰君の馬鹿っ!!」
「お、おーい、俺にも説明してくれないかー……?」
「遊雅君は知らなくていいの!もうっ、早く宿に戻ろう!」
燈輝にからかわれたと気付いた火凛は、不満そうに1人で宿へ戻って行った。
取り残された遊雅と燈輝も、その後を追いかける。
特に遊雅は、火凛がどうして急に怒り始めたのかを理解できていなかった。
「何であいつ怒ったんだ?」
「遊雅……お前はもう少し勉強が必要みたいだな」
「何だよ!あいつが怒ったのと俺が勉強できないのに何の関係があるんだよ!?」
「そう言う意味じゃないさ。はははっ、本当に面白い奴だな、お前は」
笑う燈輝と不満を露わにする遊雅。
あのような事件が起きた直後だと言うにも関わらず、そんな楽しげな雰囲気のまま、2人はそれぞれの宿へ戻って行った。
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