第3章 新たなる好敵手
第15話 風神竜の導き
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
がわからず、ひたすらに森の中を駆け回っていた。
一度遊雅と合流しようと考えた彼は、デュエル・ディスクのディスプレイ上で遊雅のパーソナル・データを覗いた瞬間に、驚愕する事になる。
表示されていたのは『NOW DUEL』と言う文字列。
「遊雅……まさか奴とデュエルをしていると言うのか……!?」
その瞬間に、燈輝は再び走り出していた。
そこにきっと火凛がいると確信して、そして、生まれて初めて出会えた好敵手に加勢するために。
◇◆◇◆◇◆◇
南雲 遊雅
LP/3400→400
「はぁっ、はぁっ、くっ、そぉっ……!」
「哀れだなァ、南雲 遊雅ァッ!立てよ……まだ死闘は終わってないんだぜェッ!?リバースカードを1枚セットしてターンエンドだァッ!」
「くぅっ……俺の、ターンっ……!」
覚束ない足取りながらも、遊雅は何とか立ち上がる。
しかし、カードをドローしようとしても、右腕が思うように動かなかった。
先程の激痛によって、遊雅は肩から先に力を入れる事ができなくなってしまっていた。
(くそっ、動いてくれ……動いてくれよっ……!)
少しすると、徐々に腕を動かせるようになり始める。
しかし、デッキの上に右手を置いてから、再び動かせなくなってしまった。
(頼む……ここで、何か逆転のカードを引いてあいつを倒さないと……だから、早く、動いてくれ……!)
遊雅が強くそう念じると、突如、デッキの1番上のカードが、眩く輝き始める。
驚いてそれを凝視する遊雅の耳に、聞きなれたあの声が聞こえて来た。
「……フレスヴェルク……?」
それは遊雅の相棒、風神竜フレスヴェルクの咆哮だった。
そしてその1番のパートナーの声は、遊雅に大きな勇気を与えてくれた。
「……相棒、俺を導いてくれっ!ドローっ!!」
勢いよくドローしたそのカードは、デッキに入れた憶えはないどころか、遊雅がその存在自体を全く知らないカードだった。
「このカードは……よしっ、こいつならっ……!俺は、《風神の巫女 ネーシュ》を召喚!」
遊雅のフィールド上に、翠緑色の長い髪をなびかせながら、髪と同じ色が所々に混じった巫女装束に身を包んだ少女が現れる。
《風神の巫女 ネーシュ》
☆☆☆ 風属性
ATK/1000 DEF/1500
【魔法使い族・効果】
@:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから風属性モンスター1体を選択して発動できる。
選択したカードを墓地に送る。
A:@の効果を発動した次の自分のスタンバイフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをリリースする事で、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ