第3章 新たなる好敵手
第15話 風神竜の導き
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発動できる。
選択したモンスターを破壊する。
破壊したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、さらにそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
「これが……エクシーズモンスター……」
「驚くのはまだ早いぜェ〜?俺はジャイアント・キラーの効果を発動する!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、特殊召喚されたモンスター1体を破壊する!」
「なにっ……!?」
ジャイアント・キラーの周りを回っていた黒い球体の1つが、ジャイアント・キラーに吸収される。
直後に、ジャイアント・キラーは自身の指から伸びる糸を、《風纏う騎士 デルフォイア》に巻きつけ、自分の元に引き寄せる。
デルフォイアはそのままジャイアント・キラーの胸部に空いた穴に放り込まれ、その中に備え付けられたローラーによって押し潰されてしまった。
「デルフォイアっ!?」
「ふんっ、これがエクシーズモンスターなら貴様にダメージを与えられたんだがな。だが、貴様には苦痛を味わってもらうぞ!魔法カード、《鬼神の連撃》を発動ォッ!!」
《鬼神の連撃》
魔法カード
自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスター1体を選択し、そのオーバーレイ・ユニットを全て取り除いて発動する。
このターン、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
「自分のエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを全て取り除く事で、このターン、そのモンスターの2度の攻撃を可能にする!そしてバトルだ!ジャイアント・キラーで、貴様へダイレクトアタック2連打ァッ!!」
ジャイアント・キラーの胸部の穴から、巨大な砲塔が現れる。
残った1つの黒い球体がジャイアント・キラーに吸い込まれると同時に、砲塔から強力なエネルギーが迸り始める。
そしてそれは、バラムの号令によって、2回連続で撃ち出された。
黒いエネルギー弾は遊雅の右肩と左の脇腹を貫く。
その瞬間、遊雅は自分の意識を手放しかけた。
想像を絶する痛みが彼を襲ったからだ。
「あああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
言葉にならない叫びを上げながら、遊雅は貫かれた箇所を両腕で押さえ、まるで自分の体を抱きしめるような格好で崩れ落ちる。
「ふっははははァッ!!痛いだろうッ!?このデュエルはなァ、ダイレクトアタックの痛みがプレイヤー自身に伝わるんだよォッ!ゾクゾクするだろォッ!?」
そんな遊雅の様子を見ながら、バラムは恍惚としたような、あるいは狂気に取り憑かれたような、醜悪な表情で喚き散らす。
遊雅は、立ち上がる事ができなかった。
◇◆◇◆◇◆◇
燈輝は火凛の居場所
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